winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

再会①

イルミネーションが輝くクリスマス



今日は青蘭壮のクリスマス会だ



「岩崎さん、今日はクリスマスですよー。でも今日は寒いから、これから雪が降るかも。岩崎さんも風邪ひかないでくださいね」



私は曇りで眩しくないからと岩崎さんの部屋のカーテンを開けた



今日の天気は残念ながら曇り



でも、気温が下がると雪になる予報が出ていた…



「あんた最近幸せそうじゃない?一時期は生い先短い私より死にそうな顔してたのに、元気になったのねー。良かったわー」



岩崎さんが普通に私に話しかける



「私そんな死にそうな顔してました?」



私は顔を触りながら引き攣った顔で言ってみた



「してたわよー。若いのにあの世からお迎えがきそうだったわよ」



岩崎さんなりに私を心配していたようだ



私ってそんなに死にそうな顔してたかな?



「まあ…私もいろいろあったんですよー。でも、私来年結婚するんですよー」



私は左の薬指にはめたリングを見せて言ってみた



「あら、そうなの。あんた良かったわねー。貰い手があって」



はいー。私にも貰い手がつきました



私は笑って答えた
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