社内では秘密ですけど、旦那様の溺愛が止まりません!
地味変装崩壊
ピピピピピピピ……
どこかから音が聞こえる、なんて思って、ふと我に返る。手元のスマホを見る7時半。いつもかけているはずなのになぜか今日に限ってこんな時間になっている。
「亮くん!!! アラーム止めて。まずいよ、7時半だ」
その声に彼も飛び起きる。ふたりで一瞬にして頭がクリアになった。
「亮くん、先に顔洗って」
そう言うと私はひとまずおにぎりを作る。そうこうしているとシャワーを浴びた彼がスーツを着ながら出てきた。おにぎりを口に入れながらドライヤーをかけ始めていた。私も身支度を始めると亮くん伸ばし低い声が聞こえてくる。
「メガネ、メガネ……。小春、俺のメガネ見なかった?」
「昨日ソファの上になかったっけ?」
慌てて探すが見つからない。
「くそ、時間がない。今日はこのままコンタクトでいくしかない」
「え? 大丈夫?」
「前髪を下ろして入れば今日くらい大丈夫だろ」
そう言うと、亮くんは髪をぐしゃぐしゃのまま、スーツのジャケットを羽織る。寝癖がまだ少し残っているけど、それが妙に自然でかっこいい。
「先に行くな」
「うん、私もすぐに追いかけるから。気をつけてね」
亮くんはボタンを止めながら慌てて走り出していった。玄関のドアが閉まった後、はぁと彼を送り出せたことに一瞬気を緩めそうになっったが私の時間も迫ってきていた。ふたり揃って寝坊なんていつぶりだろう。今日はお弁当も作ってあげられなかったし、情けな苦なってしまった。
どこかから音が聞こえる、なんて思って、ふと我に返る。手元のスマホを見る7時半。いつもかけているはずなのになぜか今日に限ってこんな時間になっている。
「亮くん!!! アラーム止めて。まずいよ、7時半だ」
その声に彼も飛び起きる。ふたりで一瞬にして頭がクリアになった。
「亮くん、先に顔洗って」
そう言うと私はひとまずおにぎりを作る。そうこうしているとシャワーを浴びた彼がスーツを着ながら出てきた。おにぎりを口に入れながらドライヤーをかけ始めていた。私も身支度を始めると亮くん伸ばし低い声が聞こえてくる。
「メガネ、メガネ……。小春、俺のメガネ見なかった?」
「昨日ソファの上になかったっけ?」
慌てて探すが見つからない。
「くそ、時間がない。今日はこのままコンタクトでいくしかない」
「え? 大丈夫?」
「前髪を下ろして入れば今日くらい大丈夫だろ」
そう言うと、亮くんは髪をぐしゃぐしゃのまま、スーツのジャケットを羽織る。寝癖がまだ少し残っているけど、それが妙に自然でかっこいい。
「先に行くな」
「うん、私もすぐに追いかけるから。気をつけてね」
亮くんはボタンを止めながら慌てて走り出していった。玄関のドアが閉まった後、はぁと彼を送り出せたことに一瞬気を緩めそうになっったが私の時間も迫ってきていた。ふたり揃って寝坊なんていつぶりだろう。今日はお弁当も作ってあげられなかったし、情けな苦なってしまった。