Love Sky Travel
5 休憩中
「あ…
す、す、すいません、私ったら…
つい、ペラペラと…!」
「いや、良いんだ。
緊張が少し解けたみたいでホッとしたよ。」
仙石機長は笑うと右頬にえくぼがあった。
か、かっこいい…
しかし、今は休憩中!
「コーヒーこぼさないか、ヒヤヒヤしてたんだぞ?」
「こ、こぼしたりなんかしません!
こ、これでも、CAですから!」
「そうか?
なら、良いんだが…」
「あのぅ、他の漫画は何を…?」
「…それは…
ロスのカフェででも語り合おうか?」
「へ…?」
ロスのカフェ?
なぜ、急にロスのカフェ???
「デートに誘ってるんだが…」
仙石機長は憮然とした表情でそう言った。
「俺じゃ、やっぱりオッサンかな?」
32歳だと聞いている。
し、完璧にかっこいいこの人の誘いを断る女性など居ないだろう。
「いえ、あの…
私で良ければ…!」
「君が良い。」
「あの、私そろそろ仕事に戻らないと…!」
「あぁ、後でLINE教えてくれ。
ってちょっと待った…!
シートベルト着用サインがっ…!」
仙石機長は言うが、私は頭の中がお花畑でまるで聞いてない。
立ち上がった瞬間、ぐらりと揺れる機体。
「キャッ!」
私は短く悲鳴をあげて倒れる。
ところを、仙石機長がナイスキャッチ!
「だから待てと…!」
床にもつれあう私たち。
「っ…!
大丈夫かっ!?」
「はい、ごめんなさい!」
至近距離の仙石機長の顔はかなり色っぽいし、かっこいい。
なんて、考えてる場合じゃなくて!
私と仙石機長は立ち上がり、埃を払った。
「気をつけろよ。
全く、目の離せない奴だな。」
「ご、ご、ごめんなさいぃー!」
「俺の隣にずっと居ろって言いたいけど、それは無理だから、気をつけろ。」
「えーと…
口説いてます…か…?」
「ふぅん、分かるのか?」
「ば、バカにしてー!」
私は仙石機長の胸板をポカポカと殴る。
「あ、肋骨が折れた!」
「もうー!
ふざけないでください!」
「…ロサンゼルスまで、あと、9時間ほどだ。
気を抜くなよ。
水瀬CA。
これは、機長としての指示だ。」
「はい、仙石機長!」
私は敬礼して答える。
「よろしい。」
そして、業務に戻った。
そろそろ食事の準備をしなくてはならない。
「あぁ、水瀬さん。
今から機内食の準備よ。
よく私の動きを見ておいてね?」
桜井CAが言う。
「はい。」
「まず、機内食には、予め調理された物を温め直してご提供します。
これは、オーブンよ。
必ずiPadで温め時間を確認してから、スイッチを入れてね?」
「はい。」
メモを取りながら覚えていく。
「あら、なんだか少しCAらしくなったみたい。
何かあったのカナ?」
桜井CAがいたずらっぽくそう言った。
す、す、すいません、私ったら…
つい、ペラペラと…!」
「いや、良いんだ。
緊張が少し解けたみたいでホッとしたよ。」
仙石機長は笑うと右頬にえくぼがあった。
か、かっこいい…
しかし、今は休憩中!
「コーヒーこぼさないか、ヒヤヒヤしてたんだぞ?」
「こ、こぼしたりなんかしません!
こ、これでも、CAですから!」
「そうか?
なら、良いんだが…」
「あのぅ、他の漫画は何を…?」
「…それは…
ロスのカフェででも語り合おうか?」
「へ…?」
ロスのカフェ?
なぜ、急にロスのカフェ???
「デートに誘ってるんだが…」
仙石機長は憮然とした表情でそう言った。
「俺じゃ、やっぱりオッサンかな?」
32歳だと聞いている。
し、完璧にかっこいいこの人の誘いを断る女性など居ないだろう。
「いえ、あの…
私で良ければ…!」
「君が良い。」
「あの、私そろそろ仕事に戻らないと…!」
「あぁ、後でLINE教えてくれ。
ってちょっと待った…!
シートベルト着用サインがっ…!」
仙石機長は言うが、私は頭の中がお花畑でまるで聞いてない。
立ち上がった瞬間、ぐらりと揺れる機体。
「キャッ!」
私は短く悲鳴をあげて倒れる。
ところを、仙石機長がナイスキャッチ!
「だから待てと…!」
床にもつれあう私たち。
「っ…!
大丈夫かっ!?」
「はい、ごめんなさい!」
至近距離の仙石機長の顔はかなり色っぽいし、かっこいい。
なんて、考えてる場合じゃなくて!
私と仙石機長は立ち上がり、埃を払った。
「気をつけろよ。
全く、目の離せない奴だな。」
「ご、ご、ごめんなさいぃー!」
「俺の隣にずっと居ろって言いたいけど、それは無理だから、気をつけろ。」
「えーと…
口説いてます…か…?」
「ふぅん、分かるのか?」
「ば、バカにしてー!」
私は仙石機長の胸板をポカポカと殴る。
「あ、肋骨が折れた!」
「もうー!
ふざけないでください!」
「…ロサンゼルスまで、あと、9時間ほどだ。
気を抜くなよ。
水瀬CA。
これは、機長としての指示だ。」
「はい、仙石機長!」
私は敬礼して答える。
「よろしい。」
そして、業務に戻った。
そろそろ食事の準備をしなくてはならない。
「あぁ、水瀬さん。
今から機内食の準備よ。
よく私の動きを見ておいてね?」
桜井CAが言う。
「はい。」
「まず、機内食には、予め調理された物を温め直してご提供します。
これは、オーブンよ。
必ずiPadで温め時間を確認してから、スイッチを入れてね?」
「はい。」
メモを取りながら覚えていく。
「あら、なんだか少しCAらしくなったみたい。
何かあったのカナ?」
桜井CAがいたずらっぽくそう言った。