Love Sky Travel
6 食事タイム
「いえ、何でもありませんよ!」
私は若干赤くなりながらそう答えた。
「ふふふ。
じゃあ、そっちから温めていくから、あなたはiPadの温め時間と違い無いかよく見ててね。」
「はい!」
そして、全ての食事を温め終え、乗客の皆さんに配っていく。
一通り、飲み物などのサービスも終えると、ひと段落だ。
「じゃあ、機長2人と副操縦士の食事を聞いてきてくれる?」
「はい、えーと、機長2人は違うメニューを選ばなくちゃならないんですよね?」
「そうよ。
花丸ね。
よく覚えていたわね。
食中毒などを避ける為にもそれぞれ、和食、洋食から選んでもらいます。
まぁ、二つしかメニューが無いから、副操縦士と機長が重なるのは仕方ないのよね。」
桜井さんが言う。
「分かりました。
お伺いしてきます!」
私は言ってコックピットに向かった。
「失礼します。」
「あぁ、君か。」
何よ、その迷惑そうな顔は…!
さっきは口説いてきたくせに!
私はむすっとしないようにして、食事メニューを尋ねた。
「野島機長、仙石機長はお食事の種類はどうされますか?」
「あ、仙石機長、お先にどうぞ?」
「いえ、俺は後で。
野島機長選んで下さい。」
そう言われて40代半ばの野島機長は和食を選んだ。
「では、仙石機長は洋食ですね。
山根副操縦士は?」
テキパキと尋ねる私を、仙石機長はまた絶滅危惧種を見る目で見た。
「新人CAの成長は早いっすねぇ…!」
山根副操縦士が感慨深げに言う。
「お前も早く成長してくれよ…」
仙石機長が山根副操縦士にそう言って、みんなが笑った。
「では、失礼します。」
私は任務を終えて、調理室に戻った。
「何だって?」
「野島機長が和食で、仙石機長が洋食、山根副操縦士は和食だそうです!」
「そう、ありがとう。」
♦︎♦︎♦︎
そうして、就寝の時間になった。
乗客はもちろん、眠りにつくが、私たちは休憩や仮眠を取りながらも常に気を配らないといけないのだ。
とはいえ、少し眠くなってきた…
「水瀬さん、仮眠とってきて。
その後で私が。」
「はーい。」
私は休憩室に向かう。
最近の飛行機の機内はかなり快適になり、リクライニングの椅子では仮眠も取れるのだ。
「あれ?
そっちもか?」
仙石機長が休憩室に入ってきた。
「え、仙石機長…
よくお会いしますねぇ…」
「嫌そうに言うなよ。
あ、LINEのIDを…」
「あ、はい。
書きます!」
私はメモ帳を取り出して書いた。
「サンキュー。
ロスに着いたら連絡するよ。」
「は、はい!」
「おやすみ。」
「おやすみなさい…」
私は若干赤くなりながらそう答えた。
「ふふふ。
じゃあ、そっちから温めていくから、あなたはiPadの温め時間と違い無いかよく見ててね。」
「はい!」
そして、全ての食事を温め終え、乗客の皆さんに配っていく。
一通り、飲み物などのサービスも終えると、ひと段落だ。
「じゃあ、機長2人と副操縦士の食事を聞いてきてくれる?」
「はい、えーと、機長2人は違うメニューを選ばなくちゃならないんですよね?」
「そうよ。
花丸ね。
よく覚えていたわね。
食中毒などを避ける為にもそれぞれ、和食、洋食から選んでもらいます。
まぁ、二つしかメニューが無いから、副操縦士と機長が重なるのは仕方ないのよね。」
桜井さんが言う。
「分かりました。
お伺いしてきます!」
私は言ってコックピットに向かった。
「失礼します。」
「あぁ、君か。」
何よ、その迷惑そうな顔は…!
さっきは口説いてきたくせに!
私はむすっとしないようにして、食事メニューを尋ねた。
「野島機長、仙石機長はお食事の種類はどうされますか?」
「あ、仙石機長、お先にどうぞ?」
「いえ、俺は後で。
野島機長選んで下さい。」
そう言われて40代半ばの野島機長は和食を選んだ。
「では、仙石機長は洋食ですね。
山根副操縦士は?」
テキパキと尋ねる私を、仙石機長はまた絶滅危惧種を見る目で見た。
「新人CAの成長は早いっすねぇ…!」
山根副操縦士が感慨深げに言う。
「お前も早く成長してくれよ…」
仙石機長が山根副操縦士にそう言って、みんなが笑った。
「では、失礼します。」
私は任務を終えて、調理室に戻った。
「何だって?」
「野島機長が和食で、仙石機長が洋食、山根副操縦士は和食だそうです!」
「そう、ありがとう。」
♦︎♦︎♦︎
そうして、就寝の時間になった。
乗客はもちろん、眠りにつくが、私たちは休憩や仮眠を取りながらも常に気を配らないといけないのだ。
とはいえ、少し眠くなってきた…
「水瀬さん、仮眠とってきて。
その後で私が。」
「はーい。」
私は休憩室に向かう。
最近の飛行機の機内はかなり快適になり、リクライニングの椅子では仮眠も取れるのだ。
「あれ?
そっちもか?」
仙石機長が休憩室に入ってきた。
「え、仙石機長…
よくお会いしますねぇ…」
「嫌そうに言うなよ。
あ、LINEのIDを…」
「あ、はい。
書きます!」
私はメモ帳を取り出して書いた。
「サンキュー。
ロスに着いたら連絡するよ。」
「は、はい!」
「おやすみ。」
「おやすみなさい…」