Love Sky Travel
9 甘酸っぱくて
私たちはいちごのスムージーを飲んだり、いちごチョコを食べたりと、お腹いっぱいになった。
「あ、水瀬…」
「何ですか?
もう食べられませんよ?」
「そうじゃなくて…
頬っぺたにいちごのヘタが…」
「え?
どこ?」
「じっとして…」
そして、仙石機長は私の反対側の頬を優しく手で覆うと、頬にチュッとキスをした。
「…な、な、な!?
なにがいちごのヘタですかぁ!?
なにもついてないじゃ無いですかっ!!!」
「おかしいなぁ?
さっきまで付いてたんだよ。
いや、ほんと!」
仙石機長は楽しそうにそう言った。
「嘘つきっ!」
「嘘じゃ無いって!」
「エッチ!」
「それについては否定はしない。」
「もー…!!!」
私はポカポカと仙石機長の胸板を叩く。
「ははは。
悪いって!」
そんなこんなで、いちご狩りは甘酸っぱく終わった。
「じゃあ、次のフライトで。」
「はい…」
少し寂しいけれど、その日は仙石機長と別れた。
まだ、帰りたく無いって、言えばよかった…かな?
いやでも!
そこまでの気持ちが固まってる訳じゃ無いし!
それに、スキって、言われてない…
私は仙石機長にとって、一体何なんだろうか?
分からない…
そんな風に思いながらも、休日は過ぎていき、フライトの日になった。
今回も羽田発ロサンゼルス行きだ。
前と同じ経路という事でいくらか私の心は軽かった。
また、桜井さんも同じ便だし!
私はその日はいつものフレッシュピンクの口紅から、ローズピンクの口紅にしてみた。
うん、悪くないよね?
そして、身支度を終え、羽田空港に向かった。
まずは、いつも通りブリーフィングがある。
チーフパーサーの池田さんが確認事項を述べていく。
「今回はジュニアパイロットが3名、エコノミークラスに搭乗します。
みんなで、おもちゃを渡したり、話し相手になったり、不安をできるだけ取り除くように努力しましょうね。」
ジュニアパイロットとは、5歳以上~12歳未満のお子様1人のみでご利用のお客様のことで、CAが出発空港から到着空港までお手伝いする事になっている。
「はい!」
私たちは返事をして、CA同士での確認事項を終える。
「水瀬さん、少し見ないうちになんだか頼もしくなったわね。」
桜井CAが次のブリーフィングの準備をしながらも、そう話しかけてくれる。
「そ、そ、そうですか?」
「うん、それに、その口紅とてもいいわ。
機内は暗いから、それくらいはっきりした色の方がお客様に口の動きが分かるからね。」
桜井さんは言う。
「そうなんですね!
ありがとうございます!」
そして、機長の仙石機長と橋本機長、山根副操縦士が入ってきた。
「あ、水瀬…」
「何ですか?
もう食べられませんよ?」
「そうじゃなくて…
頬っぺたにいちごのヘタが…」
「え?
どこ?」
「じっとして…」
そして、仙石機長は私の反対側の頬を優しく手で覆うと、頬にチュッとキスをした。
「…な、な、な!?
なにがいちごのヘタですかぁ!?
なにもついてないじゃ無いですかっ!!!」
「おかしいなぁ?
さっきまで付いてたんだよ。
いや、ほんと!」
仙石機長は楽しそうにそう言った。
「嘘つきっ!」
「嘘じゃ無いって!」
「エッチ!」
「それについては否定はしない。」
「もー…!!!」
私はポカポカと仙石機長の胸板を叩く。
「ははは。
悪いって!」
そんなこんなで、いちご狩りは甘酸っぱく終わった。
「じゃあ、次のフライトで。」
「はい…」
少し寂しいけれど、その日は仙石機長と別れた。
まだ、帰りたく無いって、言えばよかった…かな?
いやでも!
そこまでの気持ちが固まってる訳じゃ無いし!
それに、スキって、言われてない…
私は仙石機長にとって、一体何なんだろうか?
分からない…
そんな風に思いながらも、休日は過ぎていき、フライトの日になった。
今回も羽田発ロサンゼルス行きだ。
前と同じ経路という事でいくらか私の心は軽かった。
また、桜井さんも同じ便だし!
私はその日はいつものフレッシュピンクの口紅から、ローズピンクの口紅にしてみた。
うん、悪くないよね?
そして、身支度を終え、羽田空港に向かった。
まずは、いつも通りブリーフィングがある。
チーフパーサーの池田さんが確認事項を述べていく。
「今回はジュニアパイロットが3名、エコノミークラスに搭乗します。
みんなで、おもちゃを渡したり、話し相手になったり、不安をできるだけ取り除くように努力しましょうね。」
ジュニアパイロットとは、5歳以上~12歳未満のお子様1人のみでご利用のお客様のことで、CAが出発空港から到着空港までお手伝いする事になっている。
「はい!」
私たちは返事をして、CA同士での確認事項を終える。
「水瀬さん、少し見ないうちになんだか頼もしくなったわね。」
桜井CAが次のブリーフィングの準備をしながらも、そう話しかけてくれる。
「そ、そ、そうですか?」
「うん、それに、その口紅とてもいいわ。
機内は暗いから、それくらいはっきりした色の方がお客様に口の動きが分かるからね。」
桜井さんは言う。
「そうなんですね!
ありがとうございます!」
そして、機長の仙石機長と橋本機長、山根副操縦士が入ってきた。