妻、猫になり逃走中! 至急確保し溺愛せよ!
12.逃亡生活の始まり
心地よい揺れと柔らかな感触を感じて目を開ける。
どれくらい時間が経ったのか分からないが、私はフェリクスと向かい合い馬車に乗っていた。フェリクスも移動で疲れているのか、頬杖をついてうとうとしている。
馬車はアルベール王国の紋章がついた白い馬車でダルトワ伯爵家のものではない。
ふかふかのソファーは、アルベール王国の国旗の色であるモスグリーンをしていた。私は勢いよく起き上がると、紺色の厚手の大きなブランケットが下に落ちる。
「わー! ちょっと」
フェリクスは慌てたように私にブランケットを押し付けてきた。
私は今一度自分の姿を確認する。
どれくらい時間が経ったのか分からないが、私はフェリクスと向かい合い馬車に乗っていた。フェリクスも移動で疲れているのか、頬杖をついてうとうとしている。
馬車はアルベール王国の紋章がついた白い馬車でダルトワ伯爵家のものではない。
ふかふかのソファーは、アルベール王国の国旗の色であるモスグリーンをしていた。私は勢いよく起き上がると、紺色の厚手の大きなブランケットが下に落ちる。
「わー! ちょっと」
フェリクスは慌てたように私にブランケットを押し付けてきた。
私は今一度自分の姿を確認する。