妻、猫になり逃走中! 至急確保し溺愛せよ!
32.貴方を守りたい
私はフランシスを抱えながら、フェリクスと共にクリフトン様に会いにローズパレスに向かった。
「クリフトン王子殿下にお目に掛かります」
仰々しく挨拶をし出した私を彼が鼻で笑う。
「な、何? 急にかしこまって! 嫌な予感しかしないんだけど」
「無理なお願いをしに参りました」
「無理なお願い?」
私はクリフトン様に封をしていない手紙を渡した。
「『一月後の七月八日の早朝、海賊がルスラム帝国のオルタ湾を襲撃します。つきましては水中堤防を作って対策をとってください 貴方の友、クリフトン・アルベールより』って私のフリして手紙を出すの?」
「クリフトン王子殿下にお目に掛かります」
仰々しく挨拶をし出した私を彼が鼻で笑う。
「な、何? 急にかしこまって! 嫌な予感しかしないんだけど」
「無理なお願いをしに参りました」
「無理なお願い?」
私はクリフトン様に封をしていない手紙を渡した。
「『一月後の七月八日の早朝、海賊がルスラム帝国のオルタ湾を襲撃します。つきましては水中堤防を作って対策をとってください 貴方の友、クリフトン・アルベールより』って私のフリして手紙を出すの?」