妻、猫になり逃走中! 至急確保し溺愛せよ!
36.もう逃げないで
「にゃーあん!(フランシスにあげて)」
私はキルステンの膝から飛び降り、フランシスの元に行く。
フランシスの頬を舐めると、彼はパチリと目を開けた。
猫になってもそのアメジストの瞳はキルステンとそっくりだ。
「分かった。まずはフランシスからだな」
優しく掬い上げるようにフランシスを抱き上げるキルステンに目頭が熱くなった。
彼は本当に猫の扱いに慣れている。
小瓶の液体を数滴フランシスの口に垂らすと、みるみる人間の姿に変わる。
「待って、今、服を出すから」
キルステンが屈んで馬車の椅子を開けると、中から何着もの子供服が出てきた。
私はキルステンの膝から飛び降り、フランシスの元に行く。
フランシスの頬を舐めると、彼はパチリと目を開けた。
猫になってもそのアメジストの瞳はキルステンとそっくりだ。
「分かった。まずはフランシスからだな」
優しく掬い上げるようにフランシスを抱き上げるキルステンに目頭が熱くなった。
彼は本当に猫の扱いに慣れている。
小瓶の液体を数滴フランシスの口に垂らすと、みるみる人間の姿に変わる。
「待って、今、服を出すから」
キルステンが屈んで馬車の椅子を開けると、中から何着もの子供服が出てきた。