妻、猫になり逃走中! 至急確保し溺愛せよ!
7.頼れる幼馴染、フェリクス
「連れ? そんなものこの自由な場所では存在しないはず!」
茶髪の男は振り向いた先にいた黒い仮面から覗く赤い瞳を見て狼狽した。
赤いルビー色の瞳からはひしひしと殺意を感じる。
「し、失礼しました」
逃げていく茶髪の男を尻目に私は食い入るように赤髪の男の赤く光り輝くルビー色の瞳を見つめる。
(フェリクス? なんでここに⋯⋯年頃だから?)
見慣れたその瞳は私より三歳年上の幼馴染フェリックス・ダルトワ卿のもの。
「美しいお嬢様、私と踊って頂けますか?」
「はい」
私は導かれるように、彼の差し出す手に自分の手を重ねる。
男は私を抱き寄せると自分に体を預けさせた。
茶髪の男は振り向いた先にいた黒い仮面から覗く赤い瞳を見て狼狽した。
赤いルビー色の瞳からはひしひしと殺意を感じる。
「し、失礼しました」
逃げていく茶髪の男を尻目に私は食い入るように赤髪の男の赤く光り輝くルビー色の瞳を見つめる。
(フェリクス? なんでここに⋯⋯年頃だから?)
見慣れたその瞳は私より三歳年上の幼馴染フェリックス・ダルトワ卿のもの。
「美しいお嬢様、私と踊って頂けますか?」
「はい」
私は導かれるように、彼の差し出す手に自分の手を重ねる。
男は私を抱き寄せると自分に体を預けさせた。