蒼穹の覇者は、激愛で契約妻と秘密の我が子を逃がさない

4章・これからのために

 次の日、玲奈(れいな)悠眞(ゆうま)は、旅行を楽しみながら、今後について話合った。
 その結果、とりあえずは、今までどおりの生活を続ける。……といっても、契約結婚を前提とした同居人としてではなく、結婚を前提とした恋人としての同棲という意味でだ。
 そして当初のお試し期間終了の期日である四月がきたら、結婚しようということで、話は纏まった。
 ふたりの気持ちが固まってなお入籍までに間を取るのは、ささやかでも結婚式を挙げるための準備をしたいからだ。
 そのためには、悠眞の両親への挨拶も必要だし、玲奈の両親に結婚の報告だけでもするにしても、そのくらいの冷却期間を置いた方がいいという思いもある。
 なんにせよ、ふたりの思いは固まったのだから、後は幸せな結婚生活に向けて準備を進めていけばいい。
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