始まりは一夜の出会いから
Episode1
「───…っ!」
目が覚めるも一発目頭痛に苦しめられた。完全なる二日酔い。
体を起こして、頭を抑える。
そんな時、はらりと布団が私の肌を滑り落ちて行った。
え、裸?と、自分の姿を確認しつつ出てきた胸元をバッと隠す。
知らない部屋に辺りを見渡す。見た所、誰かの家では無さそうだ。
高級感の溢れる照明に、広くてふかふかのベッドにやたらと広い部屋。私以外の人の気配はしない。
「え、やり捨て?」
思わず口から零れると、ベッドサイドのテーブルにお金とメモが置かれているのを目にして手に取った。
メモには凄く読みやすく、綺麗な字で書かれていた。
『朝起きて一緒に居られなくてごめんなさい。
今日早いので1度家に帰るためにも先に出ます。
昨夜の有咲さんとっても綺麗で可愛かったです!
また会いましょうね、会社でも』
メモにそう書かれた一番下に一夜を過したであろう相手の連絡先が書かれていた。
ああ、ダメ。なんにも思い出せない。
てか、律儀にメモに残していくなんて。
そうは思いつつも、連絡先を控えておくために念の為そのメモを持って出る。
酔いつぶれて持ち帰られるなんて本当にどうかしている。
私も1度家に帰って、着替えなどを済ませて会社に向かった。
そして、見逃していた。
─────また会いましょうね、会社でも。
という文字を。
目が覚めるも一発目頭痛に苦しめられた。完全なる二日酔い。
体を起こして、頭を抑える。
そんな時、はらりと布団が私の肌を滑り落ちて行った。
え、裸?と、自分の姿を確認しつつ出てきた胸元をバッと隠す。
知らない部屋に辺りを見渡す。見た所、誰かの家では無さそうだ。
高級感の溢れる照明に、広くてふかふかのベッドにやたらと広い部屋。私以外の人の気配はしない。
「え、やり捨て?」
思わず口から零れると、ベッドサイドのテーブルにお金とメモが置かれているのを目にして手に取った。
メモには凄く読みやすく、綺麗な字で書かれていた。
『朝起きて一緒に居られなくてごめんなさい。
今日早いので1度家に帰るためにも先に出ます。
昨夜の有咲さんとっても綺麗で可愛かったです!
また会いましょうね、会社でも』
メモにそう書かれた一番下に一夜を過したであろう相手の連絡先が書かれていた。
ああ、ダメ。なんにも思い出せない。
てか、律儀にメモに残していくなんて。
そうは思いつつも、連絡先を控えておくために念の為そのメモを持って出る。
酔いつぶれて持ち帰られるなんて本当にどうかしている。
私も1度家に帰って、着替えなどを済ませて会社に向かった。
そして、見逃していた。
─────また会いましょうね、会社でも。
という文字を。