運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
近づく距離と戸惑う心
 久しぶりにゆっくり眠ったと思ったが、身体を少し動かした瞬間、肩が痛み、事故にあったことを思い出す。
 
 目を開けると、いつの間にか日は落ちていて、かなりの時間眠ってしまったのだとわかった。
 結菜のことは心配いらない、と優希くんは言っていた。けれど、生まれてからずっと一緒だった娘がそばにいないことは、どうしても落ち着かない。託児所に預けられているのだろうが、泣いていないだろうか、誰かに迷惑をかけてはいないだろうか。
 いや、結菜は意外と、新しいお友だちと楽しくやっているかもしれない。むしろ私の方が、結菜がいないことに大きなダメージを受けているのかも。そうだとしたら、それはそれで嬉しいことだ。
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