虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。

25.私は浮気をしたつもりはありません。

「ミリア、もうこれ以上は黙ってられない。今後、全て私のいう通りにしなさい」

姉からの呼び出しに刺繍したハンカチの追加注文だと思ってやって来たが会うなり叱責された。

「私がサイラス・バーグからエメラルド鉱山の採掘権をもらいなさいと言った意味が全くわかってない。私の一番の目的はあなたが主役の人生の物語の主な登場人物５人からサイラス・バーグを消すことだったのよ。彼をあなたの中で完全に駒にさせたかったの。手紙を送るだけでも、彼はあなたに夢中なのだからいうことを聞くわ。なぜ、わざわざ人目のあるオープンカフェで愛を語り合う必要があるの？　弁明はしなくていいわよ。もう、私の指示通り動くことだけに集中ををしなさい！」

今日の姉はいつもと違った。

人払いをしたのは前回と同じだが、私に発言させないような威圧感がない。
そして、前回も思ったが愚かな女ではなく聡明な女に見える。

「主な登場人物５人とは私、アーデン侯爵、お姉様、お父様、サイラスの５人ですか？」

私が思いついた人々を姉に伝えた。