虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。

38.彼の不安。

「ミリア、あなたはサイラス・バーグを駒だなんて思っていませんよ。彼のことをちゃんと好きでした。私はヤキモチを焼いてあなたを混乱させるようなことを言っていましました」

急にレナード様にに抱き上げられる。
これはレナード様の優しい嘘だろう。

彼はいつも優しい嘘をつく人だ。
私は彼にとても上手なお姫様抱っこをされる。
いつものように怖くはない。

「今日のお姫様だっこは怖くないです、いつも不安定な抱き方をわざとしてましたか?」
私は気になったことを彼に尋ねた。

「そうですよ。実はミリアが怖がってしがみついてくるのが嬉しかったのです。たくさん怖がらせましたか?あなたの気持ちを考えずにすみませんでした。私も自分勝手ですね。どこに行きますか?お腹が空いているなら食堂に連れて行きますし、眠りたいならベットに連れて行きます。お風呂に入りたいならそちらに連れてって洗ってさしあげますよ」

彼がとんでもないことを言ってくるので動揺してしまう。
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