虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。

41.ミリアは可愛い、ミリアは可愛い、ミリアは可愛い最高です。

「私はもう姉には会いません。洗脳されていると分かっていても、あがなえない思いに囚われることがわかったからです」

私たちは確実に2人きりになれる隠し通路の中で今後の対策をたてた。

もしかしたら邸宅の使用人達が突然消えた私たちを心配するかもしれないけれど、この話は誰かに盗み聞きされる訳にはいかない。

使用人の方達を信用してないわけではないけれど、カルマン公爵家が使用人にスパイを混ぜている可能性もないわけではないからだ。

「皇后陛下である彼女に呼び出されたら、断り続けるのは不可能ではないですか?」
レナード様が心配しているが、そのことに関しては大丈夫だ。

「ご心配ございません。前回、私は姉と会った時に洗脳され姉のことを最優先に考えつつも、環境の変化に調子に乗っておかしくなった妹を演じております。その時は私は正気でした。そのような危なっかしい私を駒として使えないと思った姉は、確実に私を洗脳状態にできる言葉を言ったのだと思います。そこから、全く正気を保てなくなりました。あれから姉の呼び出しはありません。私の勘違い演技の危うさが功を奏したようです。そのため行事の時以外は姉に出くわすこともないかと思います」

あの時、姉は確実に動揺していた。
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