虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。

2.自分のやってきたことを信じるのよミリア。

「私の産んだ息子を好きなように洗脳しなさい。12歳で皇帝に即位させれば、長期政権になる。お父様のしたいことができるでしょ」

姉はもう一度、父に自分の子供を自由に利用するように言っていた。

まだ産まれてもいない彼女の子供はなんと不幸なのだろうか。

産まれた瞬間から、皇帝になる運命しか人生の選択肢がないだけではない。

結婚相手も、その思想も全てをコントロールされる。
このような馬鹿げた計画がまかり通って良いわけがない。

「スコット皇子を公爵家の養子として迎えよう、しかし、ミリアが娘を産む保証などないぞ」

私は父の言葉に一瞬世界が反転したような感覚を覚えた。

信じられないことに父は娘のワガママのために私のことだけではなく、まだ見ぬ孫まで利用しようとしている。
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