御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
プロポーズ
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「充輝も晴輝も元気になってよかったな」
ふたりが乗るベビーカーを押しながら海くんが笑顔を向ける。
「そうだね」
私はベビーカーに揺られてすやすやと眠る充輝と晴輝を見つめた。
保育園でもお昼寝をしたはずが、帰り道でも寝てしまった。病み上がりなのでまだ本調子ではないのかもしれない。
二週間ほど前にまずは晴輝が熱を出し、回復したと思ったら今度は充輝が熱を出した。おそらく晴輝のが移ったのだろう。同じ家で暮らしているのだから仕方がないが看病はやはり大変だった。
どちらか一方が体調不良を理由にしばらく保育園を休んでいたが、ようやく三日前からふたりとも保育園に行くことができた。
ホッとしたのも束の間、今度は私の体調が思わしくない。風邪や熱があるわけではなく、ここ二週間ほど充輝と晴輝を順番に看病をした疲れが出たのだと思う。
保育園を出てからふらふらとベビーカーを押していたからだろうか。偶然通りかかった海くんに声を掛けられてアパートまで送ってもらうことになった。
今日は和菓子屋の定休日なので彼は休み。用事を終えて帰宅する途中で私たちを見かけて声を掛けたそうだ。