御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
家族四人での生活
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年が明けた一月下旬。
私は一泊分の荷物が入ったボストンバッグを持ち、都内の駅に立っていた。
待ち人はすぐに現れる。
黒のタートルネックと同じ色合いのテーパードパンツを合わせ、その上に上品なブラウンのチェスターコートを羽織った洸星さんが私の前にやってきた。
「すまない。待たせたか」
「いえ、私も今着いたところなので」
今日はこれから結婚後に暮らす新居を見に行く予定になっている。
一月に入ってから両家の両親に結婚の挨拶を済ませた私たちは正式に婚約をした。
洸星さんのご両親への挨拶はとても緊張したけれど、彼があらかじめ私との関係や子供たちのことも説明してくれていたのでご両親は私たちのことをすんなりと受け入れてくれた。
私の両親への挨拶は洸星さんの謝罪から始まった。四年前、別れたあとで私の妊娠がわかり、私ひとりに責任を負わせてしまったことに対して彼は頭を下げた。
私も事前に両親には説明をしていたので、両親は洸星さんを責めたりはしなかった。それよりも充輝と晴輝の父親がまさか大企業の御曹司であったことにとても驚いていた。
私の両親も洸星さんの両親も私たちが幸せになれる道を選ぶようにと結婚には賛成してくれた。