御曹司の深い愛が双子ママの心を甘く溶かす
近づく距離
*
洸星さんの車でアパートまで送ってもらった翌日。
チャイルドシートの件で洸星さんに連絡をしなければならないが、なかなか時間が取れない。
「みっくん、はるくん。夜ご飯は親子丼でいい?」
保育園から帰ってきて夜ご飯の支度を始める。リビングで遊んでいるふたりに声をかけると、充輝だけが手を止めてキッチンにいる私に駆け寄ってきた。
「みっくんおやこどんたべる」
「親子丼ね。はるくんもそれでいい?」
遊びに集中している晴輝にも尋ねると「カレー」と返ってきた。
同じものを食べてくれると楽なのだけれど……。
「みっくんとママは親子丼を食べるよ。はるくんだけカレーなの?」
「カレーたべるの! おやこどんいらない」
強い口調で言う晴輝に困りながらも、ひとりだけ別のものを食べたがることはたまにあるので仕方ないと受け入れた。
忙しい時間帯なので、それなら食べないとへそを曲げられるよりかはマシだ。
「じゃあみっくんは親子丼で、はるくんはカレーね」
親子丼はこれから作るとして、カレーはレトルトにしよう。
本当はもっと栄養バランスの整った食事を作りたいのだが、平日はなかなかそうもいかない。
「みっくん。ママこれからご飯作るから向こうでもう少し遊んでて」
「わかった」
こくんと頷いて、充輝がリビングに走っていく。
再びふたりで遊び始めたのを確認して、私はさっそく調理に取り掛かった。