これはもはや事故です!

美羽さんの様子が、どこか様子がおかしい

(……やっぱり、どこか様子がおかしい)

 理由を聞いても、美羽は答えない。
 近づくだけで頬を赤くして、視線をそらした。

(怖がってるわけじゃない。……でも、避けられてるな)

 無理に踏み込みたくはない。
 だけど、守りたい。

「……美羽さん。一つだけ、報告があるんだ」

「報告……ですか?」

「昨晩の件、決着がついた」

 美羽は肩を跳ねさせ、目を見開く。

「もう?」

「ああ」

「示談……したんですか?」

 磯崎は静かにうなずいた。

「二人から正式に謝罪をさせ、二度と近づかないと書面で誓わせた。安心していい」

「よ、良かった……」

 美羽は胸に手を当てて、ほっと息をつく。

「それと……もう一つ」

「えっ……?」

「慰謝料が支払われる」

「い、いしゃ……?」

「美羽さんが受けるべき正当な賠償金だ」

 彼女の視線がゆっくり上がってくる。

「金額は、50万だ」

「ご、ごじゅ……50万……!?」

 美羽の声が裏返り、目を丸くしている。

「美羽さんは戸惑うかもしれないけど、受け取って欲しい」

 磯崎は、美羽の目をまっすぐに見た。

「君が傷つけられた代償なんだから」

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