夢から逃げた私ですが、過保護なエリート弁護士に溺愛されてます
第9話 MOMOTAの戸を叩く
マンション裏手のパーキングに車を停めた渉さんはシートベルトを外すと「部屋の前までいくよ」といった。
プロポーズの言葉が記された契約書を大切に握りしめ、深く息を吸って逸る気持ちを整えようと試みた。だけど、一向に胸の高鳴りは鎮まってくれない。
勇気を出して渉さんを振り返ると、優し頬笑みがどうしたのかと問うように向けられる。
「あの……部屋に上がってください。少し散らかっていて恥ずかしいけど」
「いいの?」
はいと短く頷いてシートベルトを外した時だった。渉さんの大きな体が私に覆いかぶさった。
視界いっぱいに幸せそうな顔が映り込む。
少し冷えた指先が火照った頬を撫で、そっと顎を押し上げた。
耳の奥で鼓動が激しくなる。それに耐えられなかった。見つめられるのも恥ずかしすぎた。だから、気づいたときには自然と瞼が下りていた。
はじめてキスをされた時と同じように、唇が優しく啄まれる。幾度かリップ音が響くと、緊張に結ばれていた唇を熱い舌先が舐めた。
プロポーズの言葉が記された契約書を大切に握りしめ、深く息を吸って逸る気持ちを整えようと試みた。だけど、一向に胸の高鳴りは鎮まってくれない。
勇気を出して渉さんを振り返ると、優し頬笑みがどうしたのかと問うように向けられる。
「あの……部屋に上がってください。少し散らかっていて恥ずかしいけど」
「いいの?」
はいと短く頷いてシートベルトを外した時だった。渉さんの大きな体が私に覆いかぶさった。
視界いっぱいに幸せそうな顔が映り込む。
少し冷えた指先が火照った頬を撫で、そっと顎を押し上げた。
耳の奥で鼓動が激しくなる。それに耐えられなかった。見つめられるのも恥ずかしすぎた。だから、気づいたときには自然と瞼が下りていた。
はじめてキスをされた時と同じように、唇が優しく啄まれる。幾度かリップ音が響くと、緊張に結ばれていた唇を熱い舌先が舐めた。