【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

退職

私に続き、森川さんまで退職という状況になった今の職場。

森川さんも引き継ぎで忙しい。

森川さんは特に重宝されていた人間だから空いた穴はでかいし、女子社員からの人気も高かったからモチベが下がっている。

でも、仕方ない。

もう後戻りはできない。

次が地獄であろうと──

***

勇凛くんは本社での研修がスタートした。

大学に行く日以外は会社。

心配で心配でメッセージを送って安否確認をしていた。

『勇凛くん大丈夫??』

返信が返ってくるのは昼休憩。

『大丈夫です。覚えることが多いですが、頑張ります』

ため息がでる。

「母親みたいだな」

なぜか間近にいた森川さんがトーク画面を覗いていた。

「わ!プライバシーの侵害ですよ!」

「まぁ、他の内定者もいるかもしれないし、一人ではないよ。たぶん」

「ところで、森川さんは勇哉さんとはどうなんですか?」

「とりあえず、おだてて適当にあしらっている。呼び出しが多いが……。まぁ向こうのおごりだから」

森川さん……気の毒すぎる。
あの人の気まぐれにつきあうなんて。

「でも、一般人じゃ行けない場所にも連れていかれるから、割と面白かったりはする」

「そうなんですね……」

「それより、もうすぐだろ。社長秘書みたいなもんだから、今より見た目気合いれないとな」

う……。
そう言われるとプレッシャーが。
でもその通り。

「色々服とか探してきます……」

入社前からコストかかってめんどくさい!
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