【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

意外な救世主

「これは……ずいぶんと手厚い待遇ですね……」

多分私の顔はひきつっている。

「君ならきっとできると思う」

全く心のこもっていないセリフが落ちてくる。

「仕事ならやりますよ」

やるしかない。

もう心は決まってる。

「じゃあこれが引き継ぎ書」

彼が向かった先にあるデスクの上には、大量の書類。

「パソコンのデータにもあるから、今日中に確認するように」

「ハイ……」

思い出す。

社畜人生を。

この丸投げ感。

やってやるよ!

私がデスクに座って書類をざっと確認していると

「午前中は会議がある。午後もだ」

「……」

自分が二人欲しい。

いつも思うことだ。

「資料用意しておけ」

そう言うと彼は出て行った。

私は感情を捨てることにした。

そして、今日のスケジュール確認をしようとしてると、電話が鳴る。

内線?

「はい。……秘書課です」

『副社長に今日の会議の件で聞きたいことがあります』

これは直接聞けばいのか?

「あとで確認します」

すると別の電話が鳴る。

外線。

「お電話ありがとうございます……林ホールディングスでございます」

『光井銀行です。来週の会議の件で林副社長とお話ししたいのですが』

銀行……。

「少々お待ちくださいませ」

また鳴る電話。

無理ー!!

「はい。秘書課です」

誰かが電話に出た。

振り返ると──

勇哉さんがいた。

なぜ!?
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