【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

出張同行事変 その3

なんとか役に立てた安堵感で取引先のビルを出て、どこかで適当に昼食でも食べようかと歩き出そうとすると──

肩を叩かれた。

「七海ちゃんお疲れ~」

ため息がでた。

「お腹すいてるでしょ?ごはん食べようよ」

にこにこ笑顔。

「今まで何してたんですか……?」

「普通に観光。いいよね~息抜き」

あなたは息抜きだろうが、私は人生かけてるんじゃ。

一人でゆっくりしたい!

「ちょっと、用事あるんで遠慮します」

私は足早にその場を去ろうとした。

「え、待って!」

追いかけてくる勇哉さん。

だんだんと早くなる私の足。

そしていつの間にか全力。

「せっかく何の邪魔もなく一緒にいられるのに、逃げないでよ~!」

だから逃げてるんだよ!!

やばいもう追いつかれる!!

その時、脇道に引っ張られた。

誰かに腕を掴まれた。

え……?誰?

その腕の主を見ると……。

「え、なんでいるんですか?」

そこには私服の森川さんがいた。
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