【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

──午後6時30分

私はオフィスビルの近くに立っていた。

勇哉さんの急遽企画した集まりのため。

正直行きたくない。

でも、勇凛くんを残して帰りたくない。

しばらく待つと、三人が出てきた。

「七海ちゃんお待たせ〜」

手を振る勇哉さん。

表情だけ取り繕ってる森川さん。

複雑な表情の勇凛くん。

行く前から気疲れ。

「じゃあ行こうかー!」

と連れて行かれたのは高級焼肉店。

個室に案内された。

「俺の奢りだから好きなだけ食べて〜」

気まずい空気をどうにかしたくて

「じゃあ私注文します!!」

と色んな肉を注文。

お酒を注文する森川さん。

この状況でどう振る舞えばいいかわからないと思われる勇凛くん。

「勇凛くん、今日どうだった?」

勇凛くんが口を開こうとすると

「勇凛はねー。説明したこと真面目にずっと書いてるよー」

と代弁する勇哉さん。

お前に聞いてない!

「勇凛くんはしっかりしてるよ。わからないことはすぐ質問するし、一社員として積極的に業務を知ろうとしてるね」

ナイスフォローな森川さん。
なんとなく想像できる勇凛くんの研修姿。
間近で拝みたい。

「今はそれだけしかできないので……。森川さんが、とても今日来たとは思えないほど色んな方と打ち解けてて、仕事もすぐに理解して、すごいと思いました」

森川さんはキャリアがあるからそう動けるんだよ!と心でつっこむ。

「みんなすごいよね〜」

と勇哉さんが呟くと肉や酒が運ばれる。

私はソフトドリンク、その他はビールで乾杯。

肉を焼く森川さんと、焼けた肉を配る勇凛くん。

ひたすら肉を食べる私。

ビールを飲み干して早速おかわりをする勇哉さん。

「俺の結婚式の式場見て、広すぎない?何人呼ぶんだよっていう」

スマホを見せてくる勇哉さん。

さすが大手企業の息子。

結婚式の規模が違う。

「相手はどんな方なんですか?」

と森川さん。

「取引先の社長の孫。可愛いんだけどね〜なんかそれだけなんだよね〜」

また酒をおかわりする勇哉さん。

「七海さん他に注文しますか?」

と勇凛くん。

「じゃあコレ頼もうかな」

そのやりとりを妬ましそうに見る勇哉さん。

「見せつけてくんなよ」

お前が呼んだんだろ。

「何そのお揃いの指輪。嫌がらせ?」

この男、目が座ってきてる。

絡まれたくない!

「勇哉さん、よければこの後またあの店行きましょうよ」

と森川さん。

何その店?

「いいね〜!あそこ女の子ノリいいから好き〜」

機嫌が治った。

ありがとう森川さん。

「なんかでも虚しいわ」

元に戻った勇哉さん。

なに、この人慰める会なの!?
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