【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

新たな試練

「え、扶養って、どうすればいいの?」

『今彼学生なんでしょ?なら親の扶養に入ってるんじゃない?』

「たぶん……」

『あんたの扶養に入れれば、配偶者控除で手取りあがるよ』

わけわからない……。

『彼のご両親に会いに行って相談すれば?』

「え──」

『早くやった方がいいと思うよ。名義変更とかもね〜』

やらなきゃいけないことが、どんどん増えてゆく。

勇凛くんの親に会いに行く……?

可愛い息子を奪った社畜OLとか絶縁されたらどうしよう……。

「姉ちゃん……ヤバい私色々自信ない」

『あんた一人じゃないんだから、二人で頑張りなさいよ』

電話を切った。

もう何を言われても、行くしかない。

まず勇凛くんに連絡しよう。

私は勇凛くんにメッセージを送った。

『扶養のことで相談がある』

しばらくすると返信が来た。

勇『なんでしょうか』

七『勇凛くん親の扶養に入ってるよね?』

勇『はい』

七『私たち結婚してるから、私の扶養に入った方がいいと思って』

その後返信がなかなか来ないと思ったら着信があった。

「もしもし」

『七海さん。俺、七海さんの扶養に入るのはキツイです』

「え、なんで……?」

『妻に養われてるって感じが、ちょっと……』

プライド的に難しいかな……。

「勇凛くんが扶養に入ってくれると、家計が助かるんだ……」

『そうなんですか?』

「うん。税金の関係で」

──沈黙

『……わかりました。じゃあ、四月まではそうします』

「ありがとう。あとね、その件も含めて、勇凛くんのご両親に会おうかと思ってるの」

正直めちゃくちゃ怖い。

『両親は仕事で海外に住んでます』

「え?」

海外……?

『家の細かいことは兄達がやってます』

お兄さん達……?

じゃあ私、お兄さん達に会いに行かないといけないの?

「わかった……。じゃあご家族が都合がいい日にお伺いできれば」

『……わかりました。一応両親にも説明します。ただ──』

ただ……?

『兄達は厄介なので、必要最低限の会話で早く切り上げましょう』

どういうこと!?
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