【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

二回目のお泊り

私は導かれるように勇凛くんの家に向かった。

勇凛くんの部屋。
うっすら覚えてる記憶と一致している。

ふと目に入った、人生ゲーム。
入院していた時に遊んでいたやつ。

「七海さんどうぞ」

ついてきちゃったけど、どうしよう……。

このままゆっくりしていたら終電。

でももうここまできたら──

「……勇凛くん、泊まってもいいかな……」

リュックを置いた勇凛くんが私を見る。

「え、元からそのつもりですよ?」

「ありがとう……」

「これから二人で暮らすんですから、遠慮しないでください」

勇凛くんは直ぐにお風呂を洗いに行った。

「私コンビニで必要なもの買ってくるね」

スポンジを持った勇凛くんが慌てて出てきた。

「俺ついていきますよ!」

「いや、申し訳ないから。一人で大丈夫だよ」

「ダメです!!」

釘を刺された。

その後、深夜のコンビニに勇凛くんと向かった。

私がスキンケア用品や下着を買ってる間、勇凛くん雑誌コーナーで何かを見ている。

『漢字てんつなぎ』

ハマってしまったのだろうか。

買い物を済ませ勇凛くんの家に向かう途中、不動産屋のガラス窓に貼られた物件の間取り図を二人で見た。

「七海さんはどんな間取りがいいですか?」

「うーんと、それぞれ部屋があった方がいいよね」

「……なんでですか?」

何も言えなくなる。

「二人で住める期間、そんなに長くないかもしれないじゃないですか。子供産まれたら引っ越さないといけませんし」

もう頭が追いつかない。
なんで勇凛くんはそんなに落ち着いて考えてるの?

わかってる。勇凛くんは私との将来をちゃんと見据えている。ずっと先まで。

「勇凛くんはすごいね……。大人顔負けだよ」

「俺も大人なんですけど……」

声が低くなる。

「スミマセン……」

私が子供なんだ。
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