【完結&番外編追加中】三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

ギャップ

勇凛くんに導かれながら、私たちはラウンド2に行った。

久々に来たな……。

勇凛くんは受付に行ってお金を払っている。

「あああ!私も払うから!」

「いえ、俺が払います。俺が誘ったんですから」

しばらくすると勇凛くんが戻ってきた。

「まず、ボーリングやりませんか?」

ボーリング。

ちょっと……いやだいぶストレス溜まっていたから、やりたい。

「うん!」

私たちはシューズを履いて、ボーリングレーンに向かった。

まずは勇凛くん。

投げる前からわかる。
目線、姿勢。これは上手い。

勇凛くんが思い切り投げた一投。


──ガーター一直線だった。


え?

勇凛くんはショボンになってる。

「あーやっぱダメです」

「え?勇凛くん今の偶然だよね?」

「いえ……俺苦手なんです。ボーリング」

意外すぎた。
なんでもできるイメージだった。

「じゃあ七海さんの番ですよ」

今度は私が構える。

私も得意じゃない。

ピンをじっくり眺める。

その時、なぜか勇凛くんのお兄さんが頭に浮かんだ。

その時の怒りをそのまま一投に込めた。


──まさかのストライク。

「七海さん凄いです!」

勇凛くんが手を叩いて喜んでいる。

ごめん、勇凛くん、お兄さんにボーリング投げつけてた。

その後も勇凛くんはガーターと、わずかなピンを倒す程度で、そのギャップが逆に尊かった。

私は──

今までやってきた中で一番の高得点を叩きだした。

これはストレスのせい……?

「七海さんすごいですよ。結構運動神経ありますよね?」

「いや……部活でバレーボールやってたくらいだよ」

その時、勇凛くんの目が輝いた。

「七海さんのバレーボールやってる姿、見たいです!」

唐突なお願いに戸惑った。
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