完璧美人の私が恋したのは、眼鏡オタクのSEでした
7. 鳴り響く警告音、サーバ遮断
そのころだった。
優希のスマートフォンが、
甲高い警告音を鳴らした。
——ピピピピッ。
「……え!」
画面に表示されたのは、
自分が念のために仕込んでおいた
セキュリティーソフトからの通知。
《緊急》
《外部からの不正侵入を検知》
《対象:三条繊維工業 メインサーバー》
一瞬、優希の表情が消える。
(来たか……)
考えるより先に、
身体が動いていた。
ジャケットを掴み、
そのまま部屋を飛び出す。
移動しながら、
即座に電話をかける。
「白石です」
『……こちら三条繊維、SEです』
「今すぐ、
サーバーを外部ネットワークから
遮断してください」
一切、ためらいのない声。
『え?
でも、それをやると——』
「わかっています」
遮る。
「でも、このままでは
中を全部抜かれます」
「外部ネットワークを遮断、
ログは保存、今すぐです」
『……了解しました』
通話を切ると同時に、
別の番号にかけ直す。
ITセキュリティ担当の上司。
『どうした』
「三条繊維工業のサーバーに
不正侵入の兆候があります」
『……確かか』
「ほぼ間違いありません」
「今、
サーバーを隔離する指示を出しました」
数秒の沈黙。
『……会社のシステムは、
全部止まるな』
「はい」
即答だった。
「でも、隔離しなければ
もっと深刻な被害になります」
『わかった』
上司はすぐに、社長の一ノ瀬に報告。
一ノ瀬は、
すぐに行動に移っていた。
勝へ、直接連絡を入れる。
——御社の基幹システムが止まる。
——業務は全面停止になる。
——だが、今しかない。
電話口で、
勝は一瞬、言葉を失った。
だが。
『……君を信じる』
短く、そう言った。
『各部署に通達する』
『すぐに全て隔離しろ』
それは、経営者として、
大きな決断だった。
——すべてが、止まる。
物流。
生産。
受注。
管理。
会社にとって、
“心臓を止める”に等しい判断。
だが、勝は一ノ瀬を信じた。
優希のスマートフォンが、
甲高い警告音を鳴らした。
——ピピピピッ。
「……え!」
画面に表示されたのは、
自分が念のために仕込んでおいた
セキュリティーソフトからの通知。
《緊急》
《外部からの不正侵入を検知》
《対象:三条繊維工業 メインサーバー》
一瞬、優希の表情が消える。
(来たか……)
考えるより先に、
身体が動いていた。
ジャケットを掴み、
そのまま部屋を飛び出す。
移動しながら、
即座に電話をかける。
「白石です」
『……こちら三条繊維、SEです』
「今すぐ、
サーバーを外部ネットワークから
遮断してください」
一切、ためらいのない声。
『え?
でも、それをやると——』
「わかっています」
遮る。
「でも、このままでは
中を全部抜かれます」
「外部ネットワークを遮断、
ログは保存、今すぐです」
『……了解しました』
通話を切ると同時に、
別の番号にかけ直す。
ITセキュリティ担当の上司。
『どうした』
「三条繊維工業のサーバーに
不正侵入の兆候があります」
『……確かか』
「ほぼ間違いありません」
「今、
サーバーを隔離する指示を出しました」
数秒の沈黙。
『……会社のシステムは、
全部止まるな』
「はい」
即答だった。
「でも、隔離しなければ
もっと深刻な被害になります」
『わかった』
上司はすぐに、社長の一ノ瀬に報告。
一ノ瀬は、
すぐに行動に移っていた。
勝へ、直接連絡を入れる。
——御社の基幹システムが止まる。
——業務は全面停止になる。
——だが、今しかない。
電話口で、
勝は一瞬、言葉を失った。
だが。
『……君を信じる』
短く、そう言った。
『各部署に通達する』
『すぐに全て隔離しろ』
それは、経営者として、
大きな決断だった。
——すべてが、止まる。
物流。
生産。
受注。
管理。
会社にとって、
“心臓を止める”に等しい判断。
だが、勝は一ノ瀬を信じた。