完璧美人の私が恋したのは、眼鏡オタクのSEでした
10. ギャップに墜ちる
数日後。
髪型を変え、
眼鏡も新しくした優希の姿は、
あっという間に社内の話題になった。
総務フロアの片隅で、
女子社員たちが、ひそひそ声を落とす。
「ねえ、見た?」
「白石さん、髪型変えたら……
すごくない?」
「ほんと」
「あんなイケメンだったっけ?」
「無口だし地味だと思ってたのに」
「一流のSEって言われてるし」
「……正直、
彼氏にするならアリじゃない?」
誰かがそう言うと、
小さな笑い声が広がる。
「わかる」
その会話を、里桜は少し離れた席で、
黙って聞いていた。
(……そうでしょうね)
心の中で、小さく頷く。
フロアの奥から、
優希が歩いてくるのが見える。
それだけで、胸が、きゅっと鳴った。
(来た……)
視線を向けると、つい、
口元が緩みそうになるのを、
慌てて抑える。
——誰にも渡したくない。
そんな感情が、
すこし自分の中にあることに、
気がついた。
あの日の食事以来、
里桜は、
彼の事が気になってしまう。
もしかして、惚れてしまったのかも?
フロアを歩く優希の背中を見ながら、
胸の奥で、そっと、そう呟く。
誰にも聞こえない、
ほんの小さな独占欲と一緒に。
里桜は、
今日も優希が総務部に来るたび、
胸の奥が、
わずかにざわつくのを感じていた。
髪型を変え、
眼鏡も新しくした優希の姿は、
あっという間に社内の話題になった。
総務フロアの片隅で、
女子社員たちが、ひそひそ声を落とす。
「ねえ、見た?」
「白石さん、髪型変えたら……
すごくない?」
「ほんと」
「あんなイケメンだったっけ?」
「無口だし地味だと思ってたのに」
「一流のSEって言われてるし」
「……正直、
彼氏にするならアリじゃない?」
誰かがそう言うと、
小さな笑い声が広がる。
「わかる」
その会話を、里桜は少し離れた席で、
黙って聞いていた。
(……そうでしょうね)
心の中で、小さく頷く。
フロアの奥から、
優希が歩いてくるのが見える。
それだけで、胸が、きゅっと鳴った。
(来た……)
視線を向けると、つい、
口元が緩みそうになるのを、
慌てて抑える。
——誰にも渡したくない。
そんな感情が、
すこし自分の中にあることに、
気がついた。
あの日の食事以来、
里桜は、
彼の事が気になってしまう。
もしかして、惚れてしまったのかも?
フロアを歩く優希の背中を見ながら、
胸の奥で、そっと、そう呟く。
誰にも聞こえない、
ほんの小さな独占欲と一緒に。
里桜は、
今日も優希が総務部に来るたび、
胸の奥が、
わずかにざわつくのを感じていた。