追放令嬢が可愛い犬を拾ったら実は狼の神獣でした〜なぜか気に入られて国を滅ぼしそうな勢いです〜
7漆黒の従者レイヴン
エリスがファシウスから婚約話を持ちかけられた翌日。エリスは屋敷から出るために荷物をまとめていた。
(とりあえずこんな感じでいいかな)
イリオは最低限の荷物でいいと言っていた。屋敷から出るとなると本来であればもっと本格的に荷物を持つべきなのかもしれないが、いつファシウスが追いかけてくるかわからない。荷物は軽い方が動きやすいだろうとリュックに背負えるものだけに収めた。
「準備はいいか?」
「うん、もう大丈夫。イリオは何か持っていくものはないの?」
イリオを見ると、荷物は何もなく手ぶらだ。
「俺はそもそも何も持たないでエリスに拾われた。それに俺は欲しいものは自分で生み出すことができる」
腰に手を当てて自信満々に言うイリオを見て、エリスは神獣とはそういうものなのかと感心していた。
「エリス様、どちらに行かれるのですか?」
屋敷を出ようとすると、メイド長がエリスたちに気が付いて声をかける。
「えっと、いつものように森に食料調達へいこうかなと」
えへへ、とエリスが笑いながら言うと、メイド長は怪しむような顔で首をかしげる。
「それにしてはいつもより荷物が多くありませんか?」
「それは……いつもよりもちょっと遠出をするつもりだから。大丈夫、気にしないで。それじゃ、行ってきます」
「あっ、エリス様!お待ちください、って、ひいっ!」
メイド長がエリスを引き留めようとすると、狼姿のイリオがメイド長に牙を向けてうなる。メイド長がひるんだすきに、エリスたちは走り出した。
(とりあえずこんな感じでいいかな)
イリオは最低限の荷物でいいと言っていた。屋敷から出るとなると本来であればもっと本格的に荷物を持つべきなのかもしれないが、いつファシウスが追いかけてくるかわからない。荷物は軽い方が動きやすいだろうとリュックに背負えるものだけに収めた。
「準備はいいか?」
「うん、もう大丈夫。イリオは何か持っていくものはないの?」
イリオを見ると、荷物は何もなく手ぶらだ。
「俺はそもそも何も持たないでエリスに拾われた。それに俺は欲しいものは自分で生み出すことができる」
腰に手を当てて自信満々に言うイリオを見て、エリスは神獣とはそういうものなのかと感心していた。
「エリス様、どちらに行かれるのですか?」
屋敷を出ようとすると、メイド長がエリスたちに気が付いて声をかける。
「えっと、いつものように森に食料調達へいこうかなと」
えへへ、とエリスが笑いながら言うと、メイド長は怪しむような顔で首をかしげる。
「それにしてはいつもより荷物が多くありませんか?」
「それは……いつもよりもちょっと遠出をするつもりだから。大丈夫、気にしないで。それじゃ、行ってきます」
「あっ、エリス様!お待ちください、って、ひいっ!」
メイド長がエリスを引き留めようとすると、狼姿のイリオがメイド長に牙を向けてうなる。メイド長がひるんだすきに、エリスたちは走り出した。