【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!

美雨のやりたいこと

 結論から言うと、映画はとても面白かった。

 アクションシーンは見応えがあり、バンバンと爆発して炎柱が巻き上がるビルの隙間を縫うように車が走っていくシーンは圧巻で、目を奪われた。

 男女のバディもので、最初は相性がよいとは思えなかったふたりが、どんどんと距離を詰めていくところはワクワクしたし、よく伏線を回収して綺麗にまとめたなぁ、と感心していてエンドロールを最後まで見てしまった。

「そろそろ行こうか」
「あ、うん。そうだね」

 映画の余韻に浸っていたら、肩に手を置かれた。見上げると一希が微笑んだので、美雨も笑顔になる。

「映画の感想を話したいから、個室の場所にしたよ」
「どんなところなのか、楽しみだわ」

 一希が選んだ店は、映画館から少し離れた場所にあった。

 中は伝統的な和を感じさせるが、現代風でもあり、和モダンとはこういうことを指すのだろうか、と美雨はインテリアを眺める。

 間接照明は暖色で、冬の冷たい空気の中を歩いていたからか、なぜかほっとした。
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