蟹座乙女さんの作品一覧

王子様のマイフェアレディ

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ファンタジー2ページ

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18世紀後半 近世西洋王朝が舞台のヒストリカルロマンス プロローグ 公爵主催の舞踏会で主人公は公爵の息子を探していた。 主人公の父親が無実の罪で投獄されてしまったのだ。 父親には娘が二人いたが、美人で評判の姉はすでに婚約者がいる身。 主人公は姉の身代わりになり、公爵の息子の相手になることを決意する。 ■性の手ほどき 主人公の社交会デビューの日、身分を隠したヒーローと運命的な出会いをする。 公爵家の舞踏会。 公爵の息子は当代きっての洒落者で、垢抜けない自分では相手にされないのではないか――。 気後れする主人公だったが、現れたヒーローの完璧ないでたちに目を奪われてしまう。 ヒーローは主人公が貴婦人たちとは違い、純朴なのに興味を持つが、 目的のために利用しようと主人公をレディに仕立て上げる。 衆目を集めた主人公だったが、足を痛め、早々に舞踏会を後にする。 やっぱり自分は駄目だと思ったその時、ヒーローはある提案をする。 ヒーローから「性の手ほどき」を受け、公爵の息子を虜にさせる。 ヒーローは主人公に忠告する。このことは誰にも言ってはいけない、 そして、公爵に誘われても一度では応じないこと、魅惑的な女性になるにはうまくかわすことだ。 そして性の手ほどきが始まった――。 主人公の狙い通り、公爵の息子から舞踏会への招待状が届く。 舞踏会で公爵の息子と踊る主人公だが、腰に回される手に当惑を隠せないでいると、 ヒーローが現れて主人公に踊りを申し込む。 「一度では応じるなと言ったはずだが」ご機嫌ななめなヒーローとの性の手ほどき。 主人公はヒーローがどこの誰か気になり聞きまわるが、どこからも情報が得られない。 それもそのはず、貴族院にも庶民院にもヒーローの名前は記されていない。 一体社交界に出入りするあの貴公子風の男は誰なのか――。
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