大松雪草さんの作品一覧

イジワルな夫の不器用過ぎる愛し方

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恋愛(純愛)1ページ

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――いつからだろう。 「いってらっしゃい」のキスが、手のひらを合わすだけに変わったのは。 ちょっぴり意地悪な夫とは、職場で出会った。 彼が私の教育係を担当してくれたことをきっかけに付き合うようになり、 四年前に結婚。 翌年には娘の芽依(めい)を出産し、 郊外だけど二人の夢だった一戸建ても手に入れた。 まさに順風満帆。 ……そう、夫婦の営み以外は。 「そんな目をしてどうした? あぁ……もしかしてシたくなっちゃった? でも、ごめん。今日は疲れてるんだ」 そのセリフ、何度目? これは、女としての終了宣告なのでしょうか。 * 妻・橘 春花(たちばな はるか)二十八歳 パート勤務 × 夫・橘 冬馬(たちばな とうま)三十一歳 大手菓子メーカー営業部 色んな手で誘ってみるけれど、この夫…… 絶対に、抱いてはくれません。 アナザーベリーズ恋愛小説大賞エントリー作品です。
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