「あなたが幸せなら僕はそれでいい」 当たり前のようにそう言ってくれるけれど そんな綺麗事を信じられるほど幼気じゃない それなのに、あなたという人は⋯ ただ与えるだけ、包み込むだけ 何も求めない、奪わない 無償の愛？ それともどこか違う あなたの愛を喩える言葉を私は知らない 祈子(レイコ) 故郷を捨てたアラサー独身 修繕した空き家で孤独に暮らす 元養護教諭、今は郵便局の裏方 僻地から市街地まで毎日電車通勤 駅長さんに癒されるが⋯ 駅長さん 朝と夕方のみ、小さな駅に居る それ以外は、ターミナル駅での勤務 祈子が仕事以外で毎日言葉をかわす唯一の人

「私って、そんなに怖い？」 「全然。すごく可愛いよ」 「じゃあ、どうして……？」 誰もが憧れる彼は、何故か恐妻家なのです お京（柏原京子） 自分に自信がなく、男性恐怖症気味 実はかなりの少女趣味 ✕ リンダ（林田彰） 眉目秀麗、性格がよく、仕事もできる同期 何故か、お京にご執心

優しいきみは、いつもすぐに謝るんだから⋯⋯

Once upon a time⋯not so long ago ごく普通の女の子と、世界的ロックスターが、あまりにも短すぎる恋に落ちた 彼が彼女に残した唯一のもの それが私という存在 恋が一体、何になるというの？ 私は、恋なんてしたくない⋯ 蒲池 メラニー　Mélanie Kamachi 通称メル。 県内トップの進学校出身だが、進学せずに市のごみ収集職員になった。 世界的ロックスターであるジュリアンの隠し子。 一時はグレたこともあるが、改心。 女だけの家庭なので、男の役割を担っている。 祖母と母に楽をさせることだけが、自分の使命だと思って生きている。 大和田 涼　Ohwada Ryo メルとは小学校から高校まで一緒だった幼馴染。 地元の旧帝大１年生。 メルのことを本気で叱ったり、見守り続けたり、とにかく一途だが、ずっと友達のまま。 ※タイトルがタイトルですが、いわゆるシークレットベビーもののラブストーリーではございません☆ また、時代設定も２１世紀初頭の頃なので、微妙に古い描写があります。

好きだと言いなさい…！ 友達以上恋人未満に終止符を