嵐 万凛子さんのレビュー一覧
真剣に生きる人間の可笑しみ(なんて言葉あったっけ)。
うさのさんの眼差しの温かさにまた触れた作品です。
まぁ、女は、家にあるほぼ全ての貰い物、誰からもらったのか、覚えてるものですよ、センセ。
不器用で愛らしいオトコを描かせたらもう、うさのさん天下一品で。
普通、読んでる本の内容を人に話して聞かせたって『ふ~ん』ってな感じなのに、コアラのくだりを説明したら、八歳の娘がぶぶぶっと笑いましたぞ。
ってこれレビューになっとるかいな?
ユーモアと愛に溢れた、素敵な短編です。
寒い夜道を、ポケットに手を入れもせず、花を提げて帰ってきてくれた人。
ぶこつさが、愛らしくて、可笑しくて。
あぁ、幸せね!!
申し分ないお話に、あえて申し上げるなら、題名でネタバレしてしまってるのがもったいないです。
冒頭、未亡人が儚だなんて、ベタだな、と思う。
中盤で、彼女が夫を「旦那さん」と呼ぶのにひっかかる。
ところが、終盤でそれがすべて伏線だと分かる。
腑に落ちて怖い、よくできた短編でした、お見事!!
書き手は、挑戦したくなる。いつだって、そうなんだ。 愛はどこにだってあるから、だからこそ誰も紡いだことのない言葉を探して語りたい。 だけど、うさのさんは面白い。何気ない言葉に愛を込めてみせるわよ、と。 そう、だから確かに、人さまの直球ど真ん中な恋愛を覗いてるのに、こっちはこっぱずかしくないんだ。 誠実で、まっすぐで、朗らかで、照れ屋で純粋な。 かゆくない恋ばな。 たまには、いかが。
書き手は、挑戦したくなる。いつだって、そうなんだ。
愛はどこにだってあるから、だからこそ誰も紡いだことのない言葉を探して語りたい。
だけど、うさのさんは面白い。何気ない言葉に愛を込めてみせるわよ、と。
そう、だから確かに、人さまの直球ど真ん中な恋愛を覗いてるのに、こっちはこっぱずかしくないんだ。
誠実で、まっすぐで、朗らかで、照れ屋で純粋な。
かゆくない恋ばな。
たまには、いかが。