永以真子さんのレビュー一覧
『バレンタイン戦線異常アリ』の続編。
バレンタインデーから微妙な空気感を引きずる洋介と克司、和歌と春香の四人。
細やかに描き分けられた性格が複雑な関係に深みを増して、物語の行く末にドキドキさせられます。
ホワイトデーにリミットを決めた洋介が和歌を振り向かせようと思い悩み、奮闘する健気な姿は応援せずにはいられません。
さて結末は……?
是非、読んで確かめてください。
イケメンで外面のいい完璧な上司。
ところが、なの花に見せる裏の顔は
捻くれた笑みと意地悪で冷たい言葉。
なの花の妄想をことごとく見透かして、
翻弄するけれど……
彼の一瞬見せた本質がなの花の心に
確実に波紋を広げていく。
なかなか自分の気持ちに素直になれず
反発するのはなの花も黒川さんも同じ。
そんな二人が少しずつ近づいていく姿に
ドキドキとともに満ちていく安心感。
妄想女子とSっ気たっぷり上司の
意地っ張りな恋のお話。
是非、読んでください。
デパ地下の洋菓子売場店長の未帆は
理想の結婚を叶えたものの早々に離婚。
自信喪失気味のバツイチに。
そんな未帆の前に現れたのは、
プロのダンサーを目指す7歳下の朝陽。
彼の強引さと一途な思いに戸惑いながらも
安定した結婚生活への理想なんて、
夢を追いかける彼のキラキラした姿に
すっかりかき消されてしまう。
彼と一緒に少しずつ、前に進みながら
叶えていく未来も素敵。
思い描いた理想の恋愛と本当の恋愛に
気づいた未帆が歩んでいく未来を
是非読んで、確かめてみてください。
男子バスケ部で人気の葉山くんに
勇気を出して告白した伊織。
付き合うことになったけれど、
葉山くんはバスケの話しかしてくれない。
周りからはつりあわないとか言われて、
葉山くんは優しさと同情から
付き合ってくれてるのかも不安になる。
そんな時、伊織は葉山くんと遠野さんが
話しているのを見てしまい……
不安な伊織の気持ちを解してくれた
葉山くんの言葉の温かさと優しさに
胸が温まりました。
純粋で優しく温かい素敵なお話です。
是非、読んでください。
売れないグラビアアイドルと
売れないお笑い芸人が出会い、
それぞれのテッペンを目指して奮闘。
彼らの他にも個性あるキャラクターが
いろんな波と花を添えてくれています。
さらに気付かされるのは努力と向上心と、
性格の良さと純粋な心。
どんなに隠そうとしても、
ぽろりと内面は現れてしまうもの。
気をつけなければいけないですね。
笑いあり、涙ありの物語。
ふたりはテッペンを取れるのか?
是非読んで確かめてください。
同じクラスの彼女から貰ったチョコレート
甘さの奥に感じた辛さに気づいたとき、
ようやく気づいた彼女への気持ち。
もう一度話したい。
会いたいけれど彼女はいない。
切なさに胸を締め付けられるものの、
読後にほんのりと温もりを感じました。
是非、読んでください。
全然ヤル気のない加地社長、
通称ゆとり王子の
秘書を勤めることになった美也。
厳しい態度で臨むけれど
なんだかペースが乱されていく……
イケメンなゆとり王子の本質は?
社長と秘書の王道オフィスラブですが、
正反対の加地社長と美也のやり取りが面白く
王道とはひと味もふた味も違います。
テンポの良いお話の流れは、さすが作者様。
ほのぼのとハラハラの織り交ぜられた
お話から目が離せません。
是非、読んでください。
高校の仲良し四人。
いつも気軽にふざけ合う仲の良い友達だけど、
バレンタインが近づいて関係に変化が…
お互いを意識してしまった四人の
複雑な心境がとても切なくもどかしくて、
胸を締め付けられます。
また、主人公の和歌の強がりが
いっそう辛い気持ちを滲ませています。
四人の気持ちは収まるべき場所へ
無事にたどり着くことができるのか。
辛いけれど希望の光が見えるラストが
とても素敵なお話です。
是非、読んでください。
幼い頃に出会った大切な人。
突然居なくなったルカを求めて
もがき続けるマリイ。
どんな時でも、何があっても、
彼を思い続ける彼女の一途さと
直向きさと芯の強さは
簡単には揺らぐことはなく、
年月が解決できるものでもない。
大切な思いを抱き続ける彼女の
纏った殻を破ることができるのは誰?
いつまでも変わらない愛の力を
感じさせられるお話です。
是非、読んで感じてください。
彼の転勤先は新幹線で一時間半の距離。
近いと思っていた距離のはずなのに
いざという時に会えなくて、
もどかしさと不安が募る夏帆。
そんな夏帆を助けて支えてくれる
地元の親友や元カレ。
ちょっとハラハラさせられましたが、
地元っていいなあと感じました。
初恋を実らせてゴールインは
まさに理想の恋愛だと思います。
夏帆と剛、ふたりの幸せを願いたい
素敵なお話です。
是非、読んでください。
住宅会社に勤める紗羽は、
同じ会社のイケメンドSプランナー柊に
いじめられながらも惹かれていく。
柊の裏腹な言葉と態度に悩みつつ、
思いを貫き通す紗羽の強さと健気さは
応援せずにはいられません。
紗羽を取り巻く同僚たちもみな
いいキャラ揃いです。
次第に明らかになる過去とともに
重なっていく柊と紗羽の思いに
運命を感じさせられました。
二人の未来図を覗き見たくなる
あたたかくて素敵なお話です。
是非、読んでください。
通勤電車で見かける男性に一目惚れ。
誠実そうな彼は、どこに住んで
どんな仕事をしているの?
気になりつつ恋愛経験の乏しい陽美に
声を掛ける勇気はない。
そんな時、飲み会帰りに
駅のホームでダウンしたところ、
声をかけてくれたのが彼だった!
誠実そうな見た目とは間逆の
ぶっきらぼうな言葉に困惑しながらも
添えられた優しい手に揺らいでしまう。
オレ様でちょっと意地悪な拓篤の
時々見せる優しい本質にドキドキ!
タイトル通り、彼にリードされながら
ぐいぐい惹かれていく陽美が
とても可愛い素敵なお話です。
是非、読んでください!
幼馴染みで一番近くにいた存在、
幼い頃から好きだった理玖には
別れることのできない彼女がいる。
それでも思う気持ちは止められなくて
せめて誰も見ていない夜だけは……
まっすぐで強く純粋な気持ちで
二人は繫がっているはずなのに。
遂げられない思いが切なくて苦しくて。
また、二人を取り巻く登場人物たちにも
それぞれ秘めた苦しい思いを持っていて、
どうにもならない状況に胸を締め付けられます。
悲しいですが、愛する人の幸せのために
二人の決意に深い愛と強さを感じました。
切なくて深い愛のお話を
是非読んでください。
冬の夜道をひとり歩く。
夜の暗さと静寂の中で浮かび上がる月と
吐く息の白さが唯一の明かり。
そんな中でこみ上げてくる様々な思い。
老いた自分と母、
母のいる実家が今の自分にとって
帰るべき場所ではなくなった寂しさ。
だけど、今の自分には大切なものがある。
明日に対する思いと
力強く進んでいこうとする姿に
共感させられる素敵な詩。
是非、読んで感じてください。
失くした赤い傘と思い出。
もう心残りはないはずだけど…
何でもないと思っていた幼馴染みに
突如としてぶつけられた真っ直ぐな思いが、
ぎゅっと胸を締め付ける。
新しい花柄の傘と始める新たな恋。
ようやく通じ合えた思いとともに
前へと進み始めた二人を
応援したくなる素敵なお話です。
是非、読んでください。
寒い日に電車の中で出会った人。
思い出せないけど、心に引っかかる。
戸惑う主人公の気持ちと雪の情景が
とても丁寧に描かれていて
するするとお話の世界に引き込まれます。
懐かしさと温もりの篭ったお話を
是非、読んでください。
生徒からの下心ある質問を
するりとかわす人気のある先生。
彼の助手を務める私は先生の……
母親代わり?
普段は淡々とした先生の見せてくれた本音と
壁ドンにドキドキしてしまいました。
是非、読んでください。
結婚して子供ができて
今が一番幸せな時のはず。
だけど、ふとした拍子に
感じてしまう虚しさと疑問。
呼び起こされる過去。
元上司の送別会での再会が心を揺らし、
後悔を浮かび上がらせるけれど……
女としてではなく母として生きる決断に
切ないけれど清々しさを感じました。
是非、読んでください。
職場の工藤さんの顔が好き。
性格云々は二の次で、
とにかく顔がどストライク。
恋するきっかけって、そんなもの。
顔が好き……と言ってるけど、
女の子好きな性格はどうこう言ってるけど、
本当は彼のことが好きになってる。
ちょっとどSな工藤さんに
ドキッさせられる展開が素敵。
これから二人はどうなるんでしょう……
とても楽しみな作品です。
是非、読んでください。
過去の自分と同じように
辛い恋をしている後輩をなんとかしたくて。
残業に付き合わせているのは口実。
本当は隠しきれない自分の気持ち。
伝えられない思いを
せめて残業とお弁当で伝えようとする
健気さか胸を揺らします。
残業から近づいていく二人の距離を
是非、読んで感じてください。