いぬねこしっぽさんの作品一覧

☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆

総文字数/36,426

ノンフィクション・実話210ページ

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涼風茶碗子(すずかぜちゃわんこ)は 言葉が出なかった。 明らかに大絶叫するべき場面なのだが 言葉は出なかった。 茶碗子の豊満な右の乳房が、クラスメートである箸矢涼(はしやりょう)の顔に変わっていたというのに……。 箸矢涼は言葉が出なかった。 明らかに大絶叫するべき場面なのだが 言葉が出なかった. 箸矢の鍛え抜かれた左の上腕二頭筋が、 クラスメートである涼風茶碗子の顔に 変わっていたというのに……。 「家にだけは外用の自分を持ち込むわけにはいかない。自分が壊れてしまう」 これは茶碗子と箸矢の共通する 考えであり、また深刻な悩みであった。 二人とも学校での「演じる自分」 に疲れていたのだ。 それぞれの家で奇妙な同居生活が始まった。
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