The previous night of the world revolution4~I.D.~
sideルルシー
────…ルレイアとシュノがデートに行ってから、数時間がたった。
残された俺達幹部組は、シュノの身を案じていた。
「シュー公元気かな~。ちょっとは元気になったかな?」
「どうかな…」
ルレイアのことだから…そんな下手なことはしないと思うが…。
少しは元気になって帰ってきて欲しいものだ。
「ルレイア先輩でも駄目だったら、最早シュノ先輩を慰められる人はいないな」
「どうする?新しいネズ公買ってプレゼントする?」
「それは無理だと思うよ。あのルクレツィアの代わりになる子なんていないよ」
…だろうなぁ。
むしろ、余計悲しみが増すだけじゃないのか。
どうしても比べてしまうだろうからな。新しい子と、死んだルクレツィアを。
「じゃあぬいぐるみ!ハリネズミのぬいぐるみを買うとか」
「それも余計悲しいだろ」
「ぐぬぬ…。仕方ねぇ。こうなったらアリューシャがハリネズミのコスプレをして、シュー公を慰めるしかねぇ!」
「そんなことされたら、むしろ殺意が沸くんじゃないか…?」
お前、遠距離戦なら敵なしだが、接近戦ならシュノには敵わないって分かってるか?
などと話していると。
「お…。帰ってきたみたいだぞ」
窓の外を眺めていたルリシヤが言った。
「マジかっ!よし、アリューシャが出迎えしてやるぞ!シュー公~!元気か!」
「あ…アリューシャ。ただいま」
「うぉぉぉ!シュー公が!シュー公が…つやっつやになってる!」
おぉ…本当だ。
帰ってきたシュノは、まるで脱皮した後のように艶々だった。
つい数時間前までの、枯れてしおしおになったシュノとは大違い。
潤いに満ちているぞ。
「良かったなぁシュー公!元気になったんだな!」
「うん」
「いやー見違えたぞ!艶々になったシュー公をもっとよく見せ、」
「あっ、待ってアリューシャ。迂闊に…!」
と、アイズが止めようとしたが、遅かった。
シュノの後ろから、とんでもない悪魔がやって来た。
「うふふー、フェロモンマックスのルレイアが戻ってきましたよ」
「ほぎゃぁぁぁぁっ!ルレ公の『事後』フェロモンがぁぁぁっ!」
あぁ…駄目だったか。
フェロモンテロ状態のルレイアとまともに直面してしまったアリューシャは、海老のようにびくん、びくん、と震え、そしてアイズに泣きついた。
「アイ公~!お助け~!」
「馬鹿だねぇ、アリューシャ…。今のルレイアを見たら駄目だよ。そりゃそうなるよ…。ほらアリューシャ、向こうで目を洗おうね」
「ふぇ~ん」
アリューシャ…気の毒に。
目を洗って落ちるのか。そのフェロモン。
「もー、失礼ですねぇ。俺をまるで、フェロモンお化けみたいに~」
「…今のお前は、フェロモンお化けだ。良いからお前もシャワーを浴びろ」
俺も目を合わせられないからな。強烈過ぎて。
何回言ったら分かるんだ。『事後』に外出するな。真っ直ぐ家に帰れ。
更に、ルリシヤも。
「ふぅ…。仮面がなかったら危ないところだった。噂には聞いていたが、予想以上に強烈だな、ルレイア先輩フェロモンは」
…お前のその仮面に、何の防御力があるんだ?
どうやらダメージは最小限に留めたようだが、やはり相変わらず、ルレイアの『事後』フェロモンは強烈だ。
残された俺達幹部組は、シュノの身を案じていた。
「シュー公元気かな~。ちょっとは元気になったかな?」
「どうかな…」
ルレイアのことだから…そんな下手なことはしないと思うが…。
少しは元気になって帰ってきて欲しいものだ。
「ルレイア先輩でも駄目だったら、最早シュノ先輩を慰められる人はいないな」
「どうする?新しいネズ公買ってプレゼントする?」
「それは無理だと思うよ。あのルクレツィアの代わりになる子なんていないよ」
…だろうなぁ。
むしろ、余計悲しみが増すだけじゃないのか。
どうしても比べてしまうだろうからな。新しい子と、死んだルクレツィアを。
「じゃあぬいぐるみ!ハリネズミのぬいぐるみを買うとか」
「それも余計悲しいだろ」
「ぐぬぬ…。仕方ねぇ。こうなったらアリューシャがハリネズミのコスプレをして、シュー公を慰めるしかねぇ!」
「そんなことされたら、むしろ殺意が沸くんじゃないか…?」
お前、遠距離戦なら敵なしだが、接近戦ならシュノには敵わないって分かってるか?
などと話していると。
「お…。帰ってきたみたいだぞ」
窓の外を眺めていたルリシヤが言った。
「マジかっ!よし、アリューシャが出迎えしてやるぞ!シュー公~!元気か!」
「あ…アリューシャ。ただいま」
「うぉぉぉ!シュー公が!シュー公が…つやっつやになってる!」
おぉ…本当だ。
帰ってきたシュノは、まるで脱皮した後のように艶々だった。
つい数時間前までの、枯れてしおしおになったシュノとは大違い。
潤いに満ちているぞ。
「良かったなぁシュー公!元気になったんだな!」
「うん」
「いやー見違えたぞ!艶々になったシュー公をもっとよく見せ、」
「あっ、待ってアリューシャ。迂闊に…!」
と、アイズが止めようとしたが、遅かった。
シュノの後ろから、とんでもない悪魔がやって来た。
「うふふー、フェロモンマックスのルレイアが戻ってきましたよ」
「ほぎゃぁぁぁぁっ!ルレ公の『事後』フェロモンがぁぁぁっ!」
あぁ…駄目だったか。
フェロモンテロ状態のルレイアとまともに直面してしまったアリューシャは、海老のようにびくん、びくん、と震え、そしてアイズに泣きついた。
「アイ公~!お助け~!」
「馬鹿だねぇ、アリューシャ…。今のルレイアを見たら駄目だよ。そりゃそうなるよ…。ほらアリューシャ、向こうで目を洗おうね」
「ふぇ~ん」
アリューシャ…気の毒に。
目を洗って落ちるのか。そのフェロモン。
「もー、失礼ですねぇ。俺をまるで、フェロモンお化けみたいに~」
「…今のお前は、フェロモンお化けだ。良いからお前もシャワーを浴びろ」
俺も目を合わせられないからな。強烈過ぎて。
何回言ったら分かるんだ。『事後』に外出するな。真っ直ぐ家に帰れ。
更に、ルリシヤも。
「ふぅ…。仮面がなかったら危ないところだった。噂には聞いていたが、予想以上に強烈だな、ルレイア先輩フェロモンは」
…お前のその仮面に、何の防御力があるんだ?
どうやらダメージは最小限に留めたようだが、やはり相変わらず、ルレイアの『事後』フェロモンは強烈だ。