The previous night of the world revolution4~I.D.~

sideルレイア

──────…俺はミレド王に、ルティス帝国を好きにさせるつもりはない。

それは決して、俺がルティス帝国に愛着を覚えているからとか、そんな理由ではない。

俺が愛着…もとい、執着を覚えているのは、ルルシーだけである。

ルルシーが傍にいてくくれば、住む場所なんてアシスファルト帝国でも、箱庭帝国でも構わない。

だがシェルドニア王国。お前は駄目だ。

こんな洗脳国家がルティス帝国を手中に収め、全世界がミレドのものになるなんて…そんな癪なことがあるか?

大体俺はもう、洗脳は御免なのだ。

シェルドニア一国が洗脳国家であり続けるのは、別にこいつらの好きにすれば良いが。

俺が巻き込まれるのは嫌なので。

金髪縦ロール(笑)のアシミムをぶっ飛ばすついでに、うざったいミレド王もぶっ潰してから帰ろうかなと。

そう思った次第である。
< 327 / 580 >

この作品をシェア

pagetop