The previous night of the world revolution4~I.D.~

sideルシード

──────…床に這いつくばりながら、俺は必死に主を…アシミムさんを守ろうと、手を伸ばし続けた。

…あの方を失って、俺はどうやって生きていけば良いのか。

あの方だけは、絶対に死なせる訳にはいかないのだ。

ルレイア・ティシェリーにとってアシミムさんは、救世主ではない。

でも俺にとっては。

俺にとってあの方は…紛れもなく、救世主なのだ。

俺の脳裏に、己の惨めな過去が甦ってきた。




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