The previous night of the world revolution4~I.D.~

sideルレイア

─────…美肌エステを楽しみ、身も心も艶々になった俺は。

夕食前に、待ち合わせ場所に向かった。

「ルルシ~。艶々なルレイアですよ~!」

「おー…。お帰り…」

「あれ?ルリシヤは?」

待ち合わせ場所には、まだルルシーしかいなかった。

「まだ来てないぞ」

「あら。まだカジノですかね?」

まさか待ち合わせを忘れている訳ではないだろうが…。

…と、思っていると。

「いやー稼いだ稼いだ。危うく出禁になるところだったぞ」

「あ、ルリシヤ来た」

少々遅ればせながら、ルリシヤも到着。

「お帰りなさいルリシヤ。釣果は上々なようですね」

「あぁ。どうやら腕は鈍っていなかったらしい」

さすがである。

ギャンブルの腕前なら、マフィア内でルリシヤに敵う者はいないだろうな。

「お前…。手加減してやれよ」

呆れるルルシー。

「まぁまぁ良いじゃないですか。ルリシヤも別に違法なことしてる訳じゃないんだから」

アホみたいなレート突きつけて、一方的に荒稼ぎした訳じゃないんだろう?

なら、ルリシヤは正当に稼いだんだ。文句を言われる筋合いはない。

「ルレイア先輩も艶々になってるじゃないか。これはルルシー先輩が堕ちるのも時間の問題だな」

「でしょう!?今夜こそはえっち不可避ですねこれは」

「回避するに決まってるだろうが。アホなこと言ってないで、夕食行くぞ」

全くもう、ルルシーったら。素直じゃないんだから。
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