【完結】島流しされた役立たず王女、第二の人生はサバイバル〜いつの間にか最強皇帝に溺愛されてますけど、海の恵みで儲けさせていただきます!〜

五章 復讐の結末は

(ガブリエーレside)

抵抗するメイジーと口喧嘩をしながら帝国へと戻る。
それがガブリエーレにとっては面白くて仕方ない。
扉を潜って帝国に到着すると、メイジーは魔力を使った影響でぐったりとしていた。

(まだ安定しないのか。それか魔力自体が少ないか、どちらかだな)

本人は気がついていないようだが、この扉は魔力げなければ通れない。
昨日、無理やりメイジーの魔力を覚醒させたのは魔力の有無を確かめるためだ。

(彼女の母親はスリーダイト帝国の人間だ。魔力を継いでいたが今まで使う機会がなかっただけだけか。それとも……) 

ガブリエーレの思った通り、彼女には隠れた才能を持ち合わせている可能性がある。
少しずつ自覚していった方がいい。そう思っていた。

ただの疲れだと思っているメイジーをエレナに預けて部屋へと戻る。
島でたくさん食事をしたのだろう。
メイジーの顔色は随分とよくなっているような気がした。

報告を聞くためにベルーガを連れて部屋へと戻る。
メイジーと違って彼の顔色は悪い。
久しぶりにここまで感情が乱れたベルーガを見た気がした。
ガブリエーレの予想通り、メイジーに振り回されたのだろう。
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