諦めたはずの恋なのに、再会した航空自衛官に秘密の双子ベビーごと愛されています
運命の再会と恋の始まり
十月に入ると、空気はいっそう秋めく。朝晩はだいぶ涼しくなり、日中も過ごしやすい日が多くなった。
私の勤める航空博物館は屋内型の博物館で、航空機の展示以外に、子ども用の遊具や塗り絵コーナーもある。
遠足に訪れる児童や園児が増えてくると、秋だなと感じる。
閉館時間は午後六時。私は今日も五時半を過ぎたところで、入り口に受付終了の札を立てるため受付から立ち上がった。
すると、入り口の自動ドアが開く。反射的に、口を開いた。
「すみません、本日の入場はもう――」
その先は、言うことができなかった。そこにいた相手と、惹かれるように見つめ合ってしまったのだ。
夕日に照らされた彼の顔。高い鼻に影が落ちる。
あの優しい笑みは、間違いない。空賀さんだ。
思いがけない再会に、胸がトクンと甘く跳ねる。
しばらくなにも言えずに見つめ合っていたけれど、空賀さんがゆっくりと口を開いた。
「久しぶり」
私の勤める航空博物館は屋内型の博物館で、航空機の展示以外に、子ども用の遊具や塗り絵コーナーもある。
遠足に訪れる児童や園児が増えてくると、秋だなと感じる。
閉館時間は午後六時。私は今日も五時半を過ぎたところで、入り口に受付終了の札を立てるため受付から立ち上がった。
すると、入り口の自動ドアが開く。反射的に、口を開いた。
「すみません、本日の入場はもう――」
その先は、言うことができなかった。そこにいた相手と、惹かれるように見つめ合ってしまったのだ。
夕日に照らされた彼の顔。高い鼻に影が落ちる。
あの優しい笑みは、間違いない。空賀さんだ。
思いがけない再会に、胸がトクンと甘く跳ねる。
しばらくなにも言えずに見つめ合っていたけれど、空賀さんがゆっくりと口を開いた。
「久しぶり」