すべてはあの花のために②
次回予告

それは、ある花たちの心




 驕っているわけじゃない。
 けれど何もできないような子どもじゃない。



「――――……」



 決して、驕っていたわけじゃない。
 ただ、子どもにはまだわからなかっただけだ。理解できなかっただけだ。


 自分がどれだけ、甘い人間だったのか。
 弱い人間だったのか。



「――――……っ」



 本当は、何もできない子どもだったのかを。


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