すべてはあの花のために③
二十一章 文化祭二日目
さあ! わたしに願いを叶えて欲しいのは誰かしら~?
文化祭二日目。今日は一般客が10時と、昨日より早く入場してくるため校内は大慌て。生徒会は、入場門でパンフレットを配る組と校内の見回り組との二手に分かれ、これからその移動に移る。
「今日で文化祭は終わる。最後まで気を抜くな。みんな、葵から目を離すなよ」
だいぶ信用されてないみたいだけど、こればかりはしょうがない。みんなは大きく頷いてそれぞれの持ち場に移動する。
葵は、チカゼ、アカネ、オウリと四人で先に校内の見回りをすることに。パンフレット組とは一時間後に交代予定だ。
「そうだ! 今しか殆ど遊べると気ないからさ、見回りと称して遊びまくろうよ!」
提案すると、三人は嬉しそうに頷いてくれた。
そして葵は、しっかり者のみんなと共に、二日目の文化祭を楽しむことに。