すべてはあの花のために⑤
side……
翌日。今日は片付けをする日なんだけど、何が大変って、片付けらんないの!
葵が到着するや否や、ほれ「明日のこと詳しく聞かせや」とか。ほれ「昨日のレンとのこと話せや」とか。ほれ「ツバサとのデートはどうだった」とか。いろいろ、それはもういろいろ質問されまくっちゃって。
「もうっ! うるっさい! わたしの勝手でしょうっ!? どうしてみんなに逐一報告せんといけんのじゃこらーッ!」
最終的に葵ちゃんプッツン。みんなはしゅんってなっていた。
そうなってからは早かったよ? みんなおどおどしながら、でもうずうずしながら葵の様子を窺ってたけど、『ああん?! 文句あるんかゴラ?!』的な感じで睨んだから、作業に全集中。
ヒエンのとこの人も何人か来てくれて、無事に17時には完璧にお片付け完了!
そのあとはおバカ三人組(※アキラ・カナデ・チカゼ)が、頑張って聞こうとしていたけれど。睨んでくる葵に震え上がって、そんなの無理だよね~ってなってた!
オウリとアカネとヒナタはちゃんと学習能力あったからね。「(今日はダメだ)」って思ってたみたい。……あれ? 諦めてなかった。どうやら日を改めてアタックするみたいだね。
ツバサは、一人達観してたよね。そんな様子にみんなも昨日のことが気になったみたい。
「(きっとあたしには話してくれるはず!)」
うん。そんな気はする。キサはやっぱり一人葵にとっては特別扱いな感じだよねー。