嫌いなものは病院なの

外来受診日

潤side

明日は玲菜の定期健診なんだけど、、、ちゃんと来てくれるのかねーあの子は。
俺が連れて行きたいけど、残念ながら今日は当直で無理。
一応玲菜には連絡入れたけど、都合の悪い連絡には反応しないだろうな、、、。

神「結城お疲れ!明日大丈夫か?」

玲菜のことね。。。
「一応連絡入れましたけど、、、」

「ハハハ!どうなることかねー」と笑いながら去って行った神谷先生。



玲菜side


、、、今日、だよね。
えー、、、ホントに今日だよね、、、行かなきゃかな。。。
潤くんから連絡来てたけど既読無視しちゃってる。

「あーあ。。。ホントやだぁ」
心の声がつい漏れる。

悠「“ホントやだぁ”じゃないのよお嬢さん。」

「!!!なんで!なんでいるの!?」
悠「なんでじゃないよ、ノックしても反応ないから心配したんだぞ。んで、入ってみたら病院いやだとか言ってさ、、、」


「、、、あ!悠くんさ、琉先生にk「今日行くよ。送ってあげるから頑張って行こ?」」

、、、っもう!先越された!そして急に優しくなるのはズルい!


「1人で行けるからいい。」
悠「でももうそんな時間なくない?早く準備しな」

、、、はいはい。


悠くんの車に乗せられて大嫌いな道を走る。
「今日病院お休みじゃない?」
悠「お休みじゃありませんー(笑)」

だよねー。


あっという間に大嫌いな病院。


内科の受付にとうとう来てしまった。

悠「俺は仕事だけど一人で大丈夫な?ちゃんと先生たちの言うこと聞くこと!な(撫)」

ツンデレさがホントズルい。


あーあ、、、行っちゃった。
待ち時間が長くなればなるほど恐怖が増してく。
やっぱりもう帰ろうかな、、、なんて思いながら歩き始めた時、上階から下りてくるエスカレーターに見慣れた姿が、、、潤くん!!


顔まではしっかり見えてなかったけど、あの姿は絶対にそう!
急いでエスカレーターから離れる


?「すみませーん、内科こっちですよ!」

知ってる声に一瞬止まってしまったけど、振り向かずにまた歩き始めるとすぐに腕を掴まれた。
?「こーら、聞こえてんだろ(笑)せめて振り向いてくれないと人違いかと思っちゃうよ」


「ひ、人違い、です。。。」
潤「れーな。頑張ってここまで来たんだろ?えらいじゃん!」


「悠くんが連れてきた。でももう大丈夫」
潤「悠馬が一緒に来てくれたんだね!アハハ!大丈夫って何?」

優しい顔で笑ってくれるけど、絶対に手は離してくれない潤くん。


「今日は呼ばれないみたいだからもう帰るの!」
勢いつけて潤くんの手を解こうとしても解けない。

潤「れな、落ち着いて。とりあえず一旦戻ろう?」

どうしようもなくて、潤くんに腕を引かれて内科の処置室の方へ。


「んーん!ここイヤ!」
潤「ん?大丈夫、順番見るだけだから」

処置室の隅に置かれてるPCを片手でカタカタいじる潤くん。
「もうすぐだね!」って笑ってくれるけど、今の私にとっては悪魔の微笑み。

潤「あ、採血まだだよね?先やっちゃおうか!」

ダメダメダメ!!!
「んーん!やんない!やめて!」


潤「どうせやんなきゃだから先に嫌なこと終わらせちゃおうよー!俺やるし。それか俺じゃない方が良い?」

そんなの潤くんがいいに決まってるじゃん!
「潤くんズルい!」

潤「フフフ(笑)じゃあ頑張っちゃおうねー」

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