詩シリーズ

「06」

なに何を望むか
唯唯虚ろな記憶の中に抱かれていたい

術はないのだろう
私は名を上げる為にこの地に来たのだから

止むことのない銃声、感覚は麻痺

怯える間も無いまま
日の出を拝み

今日も明日も鉛を掲げ
帝都を背中に一歩一歩と堕ちてゆく

お國の為に、お國の為に、
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