詩シリーズ

「現」

天井に希望とは何かと問いたところで返事は無いように、
僕は、僕自身に同じ事を問いたところで返事は無いよ。

僕は、天井の様に薄暗く冷徹なんだ。

隔離された空間の中に孤独。

時は止まることもなく進む、それさえも外の世界に程遠い僕を否定する。

薄い布団はまるで石のように固く、
優しさなんて架空であって存在しない。

生人形、自尊心が全くもって皆無。

周りから後ろ指を指され下を向く事しか能のない。

僕は、僕を否定する事しかできない。

ただただ、罪そのものとなって、
行動を起こすことなく静寂の中に潜み息をする。
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